「思いつきで話す上司」が激変するスゴイ会議術 イメージを共有するために使える3つのステップ

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●チェック3 ストーリーがちぐはく

ストーリーがちぐはぐなときは、素案の作り方で説明した「要旨」「主張」「結論」のつながりが弱い状態になっていることが多いです。

例えば要旨に「抹茶風味のフレーバーを利かせたアイスを出す」と言っているのに、結論で「抹茶風味のフレーバーは難しい」とまったく反対のことを言ってしまうケースや、「1年で売り上げ3億円を目指し、新たな取扱店の開拓を進めます。

しかし、担当できる営業が1人であるため、ある程度の時間はかかると思います」と言っていることとやろうとしていることがかみ合わないケースなどが挙げられます。

このようなときには、自分なりにストーリーをつなげ、それを相手に確認するようにしましょう。後者の例であれば「1年で売り上げ3億円を目指すなら、営業1人で月10社の販売店を開拓する、と言おうとしているのかな」といった具合です。

拒否反応を示さず段階的に考える

●チェック4 イメージに飛躍がある

例えば、まだ商品すらできていないのに「3年で売り上げ100億円を目指す」とあまりにも現実離れした目標を置いてしまうケースです。

会社の中期経営計画を作るときや、社運をかけた新商品に取り組むときなどによく見られるケースです。このように考えに飛躍があると感じる場合は、「段階的に考える」ようにしましょう。

具体的には「3年先の話をしているが、1年目と2年目のイメージを聞いてみよう」や「3年で100億円の売り上げとすると、1年で10億円、2年で50億円くらいのイメージだろうか」となどとイメージを年単位で分割する質問を考えます。

くれぐれも「そんなのムリ」といきなり拒否反応を示さないようにしましょう。分けて考え、ディスカッションからどのあたりにムリがあるのか明らかにするプロセスを踏むようにしてください。

次ページイメージの方向性に違いがある場合は…
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