1年で英語を習得する人・できない人の「分かれ目」 能力や根気強さに差があるわけではない
大人が学習する目的はそれぞれ異なる
日本では長らく、「学習」といえば「集団学習」を意味しました。学校や塾の授業も、大学の講義も、英会話スクールのレッスンも、生徒や受講生は大人数またはグループ単位で参加し、同じ教科書や教材を広げて、1人の教師から一律の指導を受ける。これが日本における学習スタイルのスタンダードでした。
しかし、この方法に限界があることは、すでに多くの人が気づいています。考えてみれば当たり前で、勉強する目的も教材や教師との相性もそれぞれ違うのに、全員が同じ学び方をしたところで、誰もが同じ結果を得られるはずがありません。
特に大人の場合、学習の目的は千差万別です。学生なら、入試やテストのために勉強するケースがほとんどでしょう。しかし、社会人の場合、例えば英語を学ぶにしても、「海外赴任のため」「訪日外国人を案内するため」「TOEICスコアが社内昇進の条件になったため」など、それこそ1人ひとりが異なるニーズを抱えています。
では、大人が最短最速で目標を達成するには、どんな学び方をすればいいか。答えは明白で、「自分自身のゴールを達成するために、個別最適化された学習プログラムをデザインする」です。
ところが日本では、標準化された一律の学習が根付いていたため、ほとんどの人はそもそも個別の目的に応じて学習計画を立てるという発想がありません。
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