1年で英語を習得する人・できない人の「分かれ目」 能力や根気強さに差があるわけではない

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「インストラクショナル・デザイン」と言われると、何やら難しい理論のように感じるかもしれません。しかし、基本的な構造はビジネスのPDCAと同じです。

ビジネスでは、最短最速で着実に結果を出す手法としてPDCAの実践が常識になっているのに、なぜ学習では同じことをやらないのか。考えてみれば不思議です。事業計画や営業計画を立てて実行し、売上や集客数などの数字で効果を検証しながら、より良いやり方に改善していく。このサイクルを回せば着実に目標を達成できることは、社会人なら誰もが経験値として知っているはずです。

また計画を立てる際に、時間という要素を無視できないことも理解しているでしょう。ビジネスのプロジェクトでは、「納期・品質・コスト」が決まっています。限られた時間と予算の中で、いかに効率的・効果的に、期待される品質のアウトプットを出すか。それを計画・実行するのがプロジェクト・マネジメントです。

学習もまったく同じです。使える時間とお金や労力が限られる中で、「宅建に合格する」「英語でプレゼンする」といったアウトプットを出さなければいけません。いわば学習デザインとは、「学び方のプロジェクト・マネジメント」なのです。社会人ならむしろ馴染みやすい方法であり、基本的な仕組みさえ理解すれば、誰もが今日から取り入れることができます。

誰でも学習をデザインできる「7つのステップ」

TORAIZでは、インストラクショナル・デザインにもとづく「7つのステップ」で学習を進めていきます。これに沿って進めれば、確実にゴールを達成できます。

『ムダな努力を一切しない最速独学術』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします)

もちろん英語だけでなく、資格試験や大学受験、日々の仕事で必要となるインプット・アウトプットまで、あらゆる学びに応用が可能です。

 ステップ1:人生計画を立てる
 ステップ2:学習目標をクリアにする
 ステップ3:自分の学習スタイルを診断する
 ステップ4:学習ロードマップを作る
 ステップ5:学習スケジュールを立てて習慣化する
 ステップ6:フィードバック・サイクルを回す
 ステップ7:仕事で学びを活用する

TORAIZではこれらのプロセスをコンサルタントがサポートしますが、方法論さえ理解すれば、読者の皆さんが自分でプログラムを作り、独学で学習を進めることが可能です。なお「7つのステップ」で考えたり、明らかにしたりしたことは、紙に書き出すことが大事です。それが自分自身との約束になり、紙を見るたびに「ここに書いたことは必ずやり遂げる」というモチベーションにつながります。

三木 雄信 トライオン代表取締役

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みき たけのぶ / Takenobu Miki

1年で"使える英語"をマスターする「One Year English プログラム」"TORAIZ"を運営するラーニングテクノロジー企業 トライオン株式会社代表取締役。1972年、福岡生まれ。東京大学経済学部卒業。三菱地所を経てソフトバンクに入社。元ソフトバンク社長室長。マイクロソフトとのジョイントベンチャーや、ナスダック・ジャパン、日本債券信用銀行買収、およびソフトバンクの通信事業参入のベースとなったブロードバンド事業のプロジェクトマネジャーを務める。現在は、東証一部やマザーズ公開企業のほか未公開企業の社外取締役・監査役などを多数兼任。プロジェクトマネジメントや資料作成、英語活用などビジネスコミュニケーション力向上を通して、企業の成長を支援している。著書に『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても英語は1年でマスターできる』『世界のトップを10秒で納得させる資料の法則』などがある。

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