東映の経理から｢科捜研の女｣現場へ転身の道のり 有終の美を毎回飾る気持ちでいつも心に退職届

現在ドラマプロデューサーとして東映株式会社で働く中尾亜由子さんの“納得感のある人生”（写真：Woman type編集部）

自分の夢の第1志望を叶えられた人は、はたしてどれくらいいるのだろうか。

本記事はWoman type（運営：キャリアデザインセンター）からの提供記事です。元記事はこちら

やりたかった仕事、入りたかった会社、行きたかった部署。全部希望どおりの人生を歩んでいる人なんて、ほとんどいない。

みんな、ちょっとずつ軌道修正したり、視点を変えながら、自分にとって“納得感のある人生”を見つけていく。

自分にとって“納得感のある人生”とは

現在ドラマプロデューサーとして東映株式会社で働く中尾亜由子さん（37）も、その1人だ。

（写真：Woman type編集部）

学生時代に脚本家志望だった彼女は、将来の夢に近づける場所で働こうと映画の製作・配給を行う会社への就職を決めた。

しかし、東映に入社できたまではよかったが、配属先はまさかの経理部。ドラマや映画の現場に早々に配属された同期を横目に、およそ2年間を経理として過ごした。

その後、部署異動とともにプロデューサー職への転身が叶ったが喜びもつかの間。彼女を待ち受けていたのは、思うようにいかない日々だった。

「この仕事は自分に向いていない」と感じたこと、「もう辞めようか」と悩んだことは、数え切れないという。

それでも、プロデューサーになって10年もの月日が経った。「相変わらず全然向いてないけど、この仕事を続けたい」と笑顔で話す彼女に、これまでの軌跡を聞いた。