「家政夫ナギサさん」に日本人がハマる納得の訳 コロナ禍で蓄積したストレスをスッキリと解消

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同じTBS系でも『半沢直樹』とはある意味、対極にある存在と言えるかもしれない(東洋経済オンライン編集部撮影)

多部未華子主演『私の家政夫ナギサさん』(TBS系、毎週火曜よる10時〜、2020年7月7日スタート)がダークホースになった。

放送前はさほど注目されてなかったドラマだったが、初回から好調、第6話(8月11日放送)の視聴率は16%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)まで上昇し、連ドラの視聴率にしてはかなりの好成績。『半沢直樹』に次ぐ注目作に。なぜ、ナギサさんはそんなに人気なのか。

一言で言うと、ストレスフリーなドラマだから。

有能な家政夫ナギサさんが、主人公のストレスを根こそぎ払ってくれて、それを見ている視聴者のストレスも解消されるのである。

製薬会社のMR(営業担当)でプロジェクトリーダーでもある主人公メイ(多部未華子)は、仕事に追われて部屋が片付かないため、ハウスキーパーを雇う。だがやってきたのは家政夫──中年男性・ナギサさん(大森南朋)だった。

優秀で予約のとれない人気者とはいえ、中年男性に独身女性の部屋を片付けられることに最初は躊躇したメイだったが、料理も掃除も完璧なうえ、仕事に疲れたところを慰めて励ましてもらい癒やされる。そうしているうちに彼の存在がなくてはならないものになっていく。

「いいことずくめ」の家政夫ナギサさん

散らかった部屋がすっきりすると睡眠も快適、埋もれていたアクセサリーもみつかり、オシャレして出勤できるようになった。帰宅するとおいしい夕飯。野菜たっぷりのお弁当も用意してくれる。仕事がうまくいかず落ち込んでいるときには、人一倍頑張っていたことを理解して励ましてくれる。朝まで手を握っていてくれて、そこになにも見返りを求めない。主人公の話によけいな口をはさまず傾聴してくれる。いいことずくめである。

1. お金を出せば快適な生活を手に入れることができる合理性
2. 結婚しないと社会的に一人前ではないというプレッシャーからの解放
3. ハウスキーパーが男性であることによる、女性が外で働き、男性が家を守ってもいいという逆転の発想。これも従来の男性は外、女性は家という決まりからのストレスレス

お金を出せば快適な生活を手に入れることができるという提案は、人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(同じくTBS系)にも共通するもので、それが最初は人気の要因とされた。それももちろんそうなのだが、さらに『ナギサさん』の人気を押し上げたのはコロナ禍である。

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