「要するに」を使うとパワポ資料が劇的改善する訳 スライド作成時に意識してほしい3つの極意

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2つ目の極意は、「中身が本質」ということです。

先述のとおり、「スライドは、納得&行動をしてもらうための一つの手段」です。そして、「スライドの強みはビジュアルで示せることである」というポイントを踏まえ、スライド制作の流れを1つの構造図で示すと、以下のようになります。

(画像:筆者提供)

この構造図は、左から目的である「納得&行動」と、そのために必要な「メッセージ」、そしてそれを表現した「デザイン」「プレゼン」という3つに切り分けることができます。

優先順位は納得&行動→メッセージ→デザイン

そして、この3つにあえて優先順位を付けるとすれば、いちばん大事なのは「納得&行動」、次に「メッセージ」、スライドの「デザイン」は所詮メッセージを伝えるための手段であり、優先順位は最も下になります。

(画像:筆者提供)

にもかかわらず、私たちは時々、必要以上にデザインにこだわってしまうことがあります。おしゃれなテンプレートを使ってみたり、やたらと背景に写真を挿入してみたり……。良いメッセージが作れていないのにやたらとデザインにこだわることは、まさに手段の目的化であり、本末転倒と言わざるをえません。

このことを別の角度から捉えるために、スライドを「中身が良い/悪い」「見た目が良い/悪い」で4種類に分けて考えてみましょう。

次ページ4種類に分けたスライドはこちら
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