「要するに」を使うとパワポ資料が劇的改善する訳 スライド作成時に意識してほしい3つの極意
そして私は、優れたプレゼンは必ず3階層の「要するに」を持っていると考えています。それは、
②章ごとの「要するに」
③スライドごとの「要するに」
です。
具体的には、例えば小学生がお母さんに「犬を飼いたい」ということを伝えるプレゼンであれば、次のような「要するに」の階層構造が作られているべきでしょう。
プレゼン全体を通して、結局何が言いたいのか。それぞれの章のまとまりでは、結局何が言いたいのか。そして、スライド一枚一枚では結局何が言いたいのか。これらを明確に定めることがメッセージ作成のゴールです。
ここが曖昧になっていると、聞き手も何を頭に残していいのかがわからず、「おもしろかった」だけのプレゼンで終わってしまいます(もちろん「つまらなかった」だけの最悪なプレゼンになることもあります……)。
分解していく順番は必ず左側から
なお、この階層構造は、記事冒頭で示したスライド作成のキモとなる構造図にまるっと含まれています。ここで注意したいことは、これらの「要するに」は必ず左側から順番に分解していくということです。決して、右側から作ってはいけません。
「お、この図もとりあえず載せておくか」「せっかく分析したし、このデータも入れておこう」「この写真も見た目がカッコいいから入れてみようかな」といったように、右側から(スライドに載せる要素から)作ると、何を伝えたいのかわかりにくい悲しいスライドになってしまいます。
実際にスライドを作成していくステップにおいても、つねに工程は「左から右へ」と進行していきます。この順番は非常に重要なので、つねに意識しておくようにしてください。
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