意味ない「ダメ会議」を変える3つの"頭の使い方" アウトプットを生み出せる会議は何が違うのか

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それもそのはずで、「こんなことをしたい」と思っても、任せられる人がいない、自分に時間の余裕がない、一人では難しいといったことを考え始めてしまうと、つい現実的にできそうなことを考えてしまうのです。

しかし、それでは現状から何も変わらず、これまでの繰り返しになってしまいます。理想脳は、いったん現実的なことから離れて、「本当に自分が実現すべき世界は何だろうか?」ということを突き詰めて考えることが主な役割です。

「こんなことが実現できれば、こういう人が感動し、会社も儲かりそうだ。そして、一緒に働く従業員や仲間が楽しみながらやりがいを感じて仕事をしてくれそうだ。これは社会にとって意義のあることだから、なんとしても実現したい!」と思えるところまで、理想のイメージを膨らませていきます。

『メンバーの頭を動かし顧客を創造する 会議の強化書』より

理想をカタチにする「現実脳」

一方「現実」とは、「その理想を実現するための具体的な方法や手段をイメージする」ことで、そこでの「考える」は理想に近づくための新たな技術ややり方を発想することです。

現実を考える頭(現実脳)を担う人は、社内では「企画担当」「営業担当」という肩書を持つ従業員であることが多く、社外では実務を担う士業(弁護士や税理士など)やクリエーターといった職種の方になります。

理想脳が考える世界を、これまで磨いたスキルや知識を駆使して実現する役割です。こちらも理想脳と同じく、思考のストレッチができず「その実現は難しい」や「今の仕事をするので手一杯」とあまりに現実を見すぎてチャレンジできない人が少なくありません。

理想脳からすると、そういう現実脳を見て「やる気がない」と感じ、現実脳は理想脳に対し「無理なことばかり押し付けてくる」と反発します。このような頭の使い方では、いつまでたっても新しい価値を生み出すことはできません。理想のイメージに共感できたのであれば、それを全力で現実のものにしていきます。

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