「体型に合わせたスーツ」がお洒落に見えない理由

「体に服を合わせる」のは和装、スーツではNG

2番目の目立つ原因が、「着た感じ」と「見た感じ」には差があるのを知らないこと。

私がユナイテッドアローズで働き始めた頃の話です。スーツの知識がまるでない私に、当時の店長から「これがジャストサイズだからな」と渡されたスーツを着たときの窮屈さは25年以上経った今でも忘れることができません。

「きついな、肩がすごく当たってる……。随分サイズが小さいんじゃないか?」というのが私の第一印象でした。しかし鏡で見たらサイズが合っているような気もするけど、正直よくわからなかったのです。しかしスーツについては素人だった私は、そのアドバイスをそのまま受け入れて着続けました。

すると、どんどんそのサイズ感に慣れてきて、最初は動きにくかったのが慣れて動きやすくなり、そのサイズのスーツを着たときだけはなぜか人からホメられるのです。そのときにようやく、「着た感じ」と「見た感じ」には差があることを知りました。

(出典:『装いの影響力 15000人のエリートを指導してわかった』)

自分が着ていてラクなサイズは、他人からは大きく見えるのです、それが服というもの。着ていてラクなのはサイズが合っていない証拠。ビジネスファッションを考えるうえでは、着ていてラクかどうかは考えなくていいのです。逆にいえば、サイズ感が合っているだけで、その他大勢から大きくリードできるのです。

体型に合わせたスーツほど、格好悪いものはない

最後に服の概念を変えるお話をします。それは体に服を合わせている限り、見栄えは一向によくならないという事実。帯やひもを巻いて引っ張って縛って体にフィットさせていくのが、和装の着方ですが、洋装の場合はそもそもの構造が、服に体を合わせていくようにできているのです。

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