「体型に合わせたスーツ」がお洒落に見えない理由

「体に服を合わせる」のは和装、スーツではNG

そう決めて「ここぞという場面」が来るタイミングを待ち構えていました。でも「もっと大事な場面はある!」「雨が降りそうだから、汚れるしやめとこうかな」と、そんなことをしているうちに年月だけが過ぎていき、15年間で着たのはたった3回でした。

15年も経つと、さすがにスーツのシルエット自体が古くさいものになってしまい、また私の体型も大きく変わってしまって、着ることができなくなり、服としての賞味期限が切れ、最後は捨てるしかなくなってしまいました。3回着て25万円ですから、1回着て8万円近くも払ってしまった計算になるのです……。

この出来事を振り返って気づいたことがあります。それは、どうでもいい日なんて1日もなく、毎日を「ここぞ!」という場面だと意識してつねに全力を出し切るのが大事だということ。明日はもしかしたら死ぬかもしれないのです。着る服で気分が上がって、仕事のパフォーマンスが上がり充実した1日を過ごせ、成果も出せるのだったら、いっそのこと毎日一張羅を着たほうがいいですよね。

いざというときの一張羅より、“毎日着れる一張羅”を用意することをオススメします。

見栄えの最重要要素は「サイズ感」

そして、スーツ選びの際に大切なのは、「サイズ感」です。

見栄えとは、ひと言で言うと「シルエット×コーディネート×コンディション」の3つの掛け算。そのうち、最も重要なのがシルエット。中でも「サイズ感」というのは、ものすごく大切です。何しろ世の中のほとんどの方は、このサイズがとにかく合っていないのですから。ジャストサイズよりも大きめの服を着てしまっています。

これにはさまざまな原因があるのですが、最も比重を占めるのが習慣。

小さい頃の服選びって、どんな感じでしたか? ご両親が子どもの服を選ぶときに最初に考えることは、長い間着られること。子どもはどんどん成長し体も大きくなっていきますので、その時点でジャストサイズだとすぐに着られなくなります。そこで長い間着ようと思うと、大きめのサイズを選ぶほかありません。

そうやって幼少時代から大きめの服を着せられていたことが、いつの間にか自分の習慣になり、少し大きめのサイズが自分にとってのジャストサイズだと思い込んでしまっているのです。でも少し大きめの服って、服に着られているように見えて不格好となります。

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