Netflix新作に「こんまり夫婦」登場の深い意味 リモートワーカー必見の「ときめく片づけ」

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「単なる片づけという側面ではなく、片づけは人生の一部だと思っています。だから、片づけることによって“ときめく”感動をどのようにして磨くことができるのか、人生にどのように活かすことができるのか。お見せしたいと思い、家族揃って出演しました」

片づけが終わった後にやってくる普段の暮らしのなかで、どうすれば、“ときめく”ことができるのか。これを今回とことん追求するために身をもって伝えたというわけです。

この10年の間に自身の生活も大きく変化した

近藤麻理恵さん自身もこの10年の間に毎日の暮らしが変化したことが大きかったようです。結婚し、子どもを3人授かり、片づけのことしか考えていなかった独身の頃と比べると、「家庭生活を重視するようになっていった」と言います。

「思えば、以前は片づけ一筋の仕事人間でした。それが、暮らしの中で家族にとって“ときめく”ような毎日にするにはどうしたらいいんだろう。片づけによって毎日の暮らしをより丁寧にしていきたいと思うように至りました」

家から飛び出し、職場や地域コミュニティが「ときめく片づけ」の新たな舞台。職場でよくある片づけの悩みを「こんまりメソッド」で解決していく(画像:Netflixシリーズ『KonMari 〜"もっと"人生がときめく片づけの魔法〜』全世界独占配信中)

ワークライフバランスが今作のまさにテーマ。今回登場した3組も仕事好き人間という共通点があります。でも、大事な家族との生活や関係性も大事にしたい。そんな悩みに近藤麻理恵さんも共感できるからこそ、仕事と暮らしが密接につながった片づけを勧めることに説得力が増していると思うのです。

何より番組を通じて伝えたかったのは「自分の場合は?とご覧になっていただいた方に片づけのアクションを起こしていただき、人生を見つめ直すきっかけを作ってほしい」という想いだったそうです。実際に番組を見て、まずは片づけ欲が高まるかどうか。試す価値はあると思います。

長谷川 朋子 コラムニスト

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はせがわ ともこ / Tomoko Hasegawa

メディア/テレビ業界ジャーナリスト。国内外のドラマ、バラエティ、ドキュメンタリー番組制作事情をテーマに、テレビビジネスの仕組みについて独自の視点で解説した執筆記事多数。最も得意とする分野は番組コンテンツの海外流通ビジネス。フランス・カンヌで開催される世界最大規模の映像コンテンツ見本市MIP現地取材を約10年にわたって重ね、日本人ジャーナリストとしてはこの分野におけるオーソリティとして活動。業界で権威ある「ATP賞テレビグランプリ」の「総務大臣賞」の審査員や、業界セミナー講師、札幌市による行政支援プロジェクトのファシリテーターなども務める。著書は「Netflix戦略と流儀」(中公新書ラクレ)。

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