「言ったでしょ」が職場でも家庭でもNGな根本理由 「ネイビーシールズ元指揮官」が教える解決法

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「言ったよね?」は職場でも育児でもNGだといいます。ではどうすればよいのでしょうか? (写真:mits/PIXTA)
「そう言ったよね?」などと上司に言われ、やる気が削がれることはないだろうか? 一方で、子どもに向かって「言ったでしょ!」と怒鳴ってしまう大人はたくさんいる。
「米海軍特殊部隊(ネイビーシールズ)伝説の指揮官」と言われるジョッコ・ウィリンク氏は、職場でも家庭でも「そう言ったでしょ!」はNGだという。ではどうすればいいのか? 米海軍特殊部隊のメソッドをビジネスの現場で応用するべく執筆された『ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)・リーダーズ・マニュアル』から一部抜粋・編集のうえ、お届けする。

「そう言ったでしょ!」「そう言ったのだから」のワナ

「そう言ったでしょ!」。親はよく子どもにそう怒鳴る。部屋をきれいにしなさい、言ったでしょ。夜の10時までに家に帰りなさい、言ったでしょ。お皿を洗いなさい、言ったでしょ。スケートボードをするときはヘルメットをかぶらなくちゃ、そう言ったでしょ。

『ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)・リーダーズ・マニュアル』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

もしあなたが自分の子どもにそういうセリフを発しているなら、ふとしたとき、社員や部下にも同じような言葉を使っている可能性がある。それは、よくないことだ。自分の子どもに対してであっても、そういうセリフを口にするのは褒められたことではない。

スケートボードを例にとろう。私は南カリフォルニアのビーチのそばに住んでいる。スケートボードが非常に盛んな地域だ。スケートボードの妙技や曲芸は見るぶんには実にすばらしいのだが、やるほうには危険が大きい。いちばん危ないのは頭を路面に激しく打ちつけてしまうことだ。だから、ヘルメットをかぶるのはいい考えだ。

もしあなたがわが子に「ヘルメットをかぶりなさい。いつも言っているでしょう」と言ったら、子どもが言うことをきく確率はどれくらいだろうか? 

もちろん、あなたがすぐそばにいて、子どもがきちんと言いつけを守っているかどうか見張っていたら、子どもはきっとヘルメットをかぶるだろう。だが、あと数年たって子どもが友達と連れ立ってスケートボードで遊ぶようになったら? そのときも子どもがあなたの言いつけを守る可能性はどのくらいだろうか? 

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