就職人気企業ランキング300--2011年卒業生が“就活後半”に選んだ就職したい会社

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 上位項目の得票率が高かった企業を見ると、企業価値の「商品・サービス~」では、ワコールを筆頭に、女性に人気の高い企業が顔をそろえた。自分の好きな商品・サービスにかかわりたい、という価値観を持った学生が集まりやすい企業群といえる。「大企業である」には例年同様、メガバンク3行が名を連ねた。

「若いうちから活躍」は魅力的には映らない?

仕事価値では昨年と同じ「人の役に立てる仕事」がトップ。経年変化で見ると、2年前に2位だった「若いうちから活躍できる」が、昨年3位、今年は4位と順位を下げた。しかし企業が最もPRしたいのはこの項目で、学生とのギャップが年々広がっている。

代わって支持を集めたのが「経験・専門知識を身に付けられる」で、昨年5位から3位に。どこでもやっていける専門職志向の学生が増えているのかもしれない。

仕事価値の上位項目で得票率の高かった企業を見ると、「人の役に立てる」では、東京地下鉄(東京メトロ)が2位に大きく差をつけて首位に。ここ数年、国際協力機構(JICA)のトップが続いていたが、インフラ系企業の人気に押され、順位を下げる結果となった。「自分の能力が商品・サービス・技術に生かせる」では、出版やゲームなど企画力や創造性を要する企業が多く挙がった。
(文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所:夏目孝吉、木下祐一、平野恵子/週刊東洋経済:宇都宮徹 写真と本文は関係ありません)

■次ページ以降に以下のランキングを掲載
・総合ランキング 1~300位
・文系ランキング 1~100位
・理系ランキング 1~100位
・男子ランキング 1~100位
・女子ランキング 1~100位
・業種別ランキング 主要業種ごと1~20位または1~10位
・企業価値(イメージ)別ランキング 8イメージごと1~20位
・仕事価値(イメージ)別ランキング 8イメージごと1~20位

《2011年卒業生対象 就職活動後半》就職ブランドランキング調査について
【調査主体】文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所
【調査対象】2011年春卒業予定の「ブンナビ!」会員(現大学4年生、現大学院2年生)
【調査方法】文化放送キャリアパートナーズ就職サイト「ブンナビ!」上でのWebアンケート、文化放送キャリアパートナーズ就職イベントでの紙アンケート、文化放送キャリアパートナーズ就職雑誌同送ハガキアンケート*投票者1名が最大5票を有し、志望企業を1位から5位まで選択する形式
【調査期間】2010年1月6日~5月16日
【回答者数】4,524(うち男子2,096、女子2,428/文系3,513、理系1,011)
【総得票数】1万9491票
【ランキングの算出方法】
「就職」を重視する学生は「企業イメージ(企業価値)」よりも「仕事イメージ(仕事価値)」に重点を置くとの仮説の下で、ランキングを算出。
就職者誘引度は、学生が企業イメージと仕事イメージのどちらを企業選択時に重視したかという回答によって算出。企業イメージのみで投票した場合は就職者誘引度0、仕事イメージのみで投票した場合は100とし、得票平均値を就職誘引度としている。
総得票数×就職者誘引度=就職ブランド力とし、就職ブランド力を基にランキングを計算

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