「自分の天職とは何か?」悩む人のための処方箋 人気企業に入っても辞める人が多くいる理由
企業の最大の目的は、利益を上げることです。となれば、お客さんが損をしたって利益が出るならばかまわない、という企業も出てきます。どんな会社でも多かれ少なかれその傾向はあるのですが、とくにそれが激しい業界が、金融業界なのです。
仕事の意味とは、なんでしょうか? わたしは、社会の役に立ち、人を助け、人に喜んでもらえることだと思っています。
その視点で考えれば、先に挙げた人気企業ランキングのようにはなりません。高齢化社会が到来したいま、ヘルパーやケアマネージャーなど介護関連の仕事はとても大切な仕事です。わたしたちが生きていく上で一番大切な、食べ物をつくってくれているのは、農業や漁業に従事する人たちです。住む場所や働く場所をつくってくれる建設業も、昔から必要とされてきた仕事です。人気企業ランキングに入るわけではないですが、わたしたちが社会で生活していく上で、大切な仕事ばかりです。
イエスが寄り添った人たち
イエスの弟子の何人かは、漁師でした。また、イエスの父親のヨセフは、大工でした。漁師も、大工も、人間が社会で生活していくのに欠かせない仕事です。しかし、朝早くから舟を出し、汗をかきながら魚の網をひいたり、重い柱を運んだり削ったりするのは、たいへんな苦労がありました。
ところが当時の社会では、ユダヤ教の権威者たちは、清潔な衣をまとい、神の権威をふりかざして人々からお金をとり、生活していたわけです。
イエスが、当時の社会で差別されていた漁師や徴税人を積極的に弟子にしたのは、苦しい仕事でも、嫌がられる仕事でも、社会のためには誰かがやらねばならない仕事を引き受けてやっていたから、という面もあると思います。
決して華々しい仕事ではないけれど、ほんとうに社会の役に立ち、必要とされている仕事をやっている人たち。そういう態度で働く人たちにこそ、イエスは寄りそったのです。
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