シャープ片山氏引き抜く電産・永守氏の腹案

人格、人脈以外にあったカリスマの目の付け所

かつてはシャープの「プリンス」と呼ばれたが、現在は経営の一線から退いている(写真は2009年の経営戦略説明会 撮影:風間仁一郎)

「一昨年の『シャープ解体』報道に匹敵する驚きでしたよ」。

シャープ社員がそう話すのは、8月5日に発表された日本電産の役員人事である。

日本電産は10月1日付の人事で、永守重信社長(69)が新設の会長職を兼任し、新設する副会長職に、シャープ元社長の片山幹雄氏(56)を迎え入れることを発表した。片山氏は、新設される最高技術責任者(CTO)にも就任する。

現在、経営にはノータッチ

片山氏と言えば、49歳の若さで社長に抜擢された、かつてのシャープの「プリンス」。しかし、液晶パネルの大増産を指揮し、その後の経営危機を招いたとして社内では、いまだに経営責任を問う声が残っている。同氏は2012年に社長職、13年には会長職を退いており、現在フェローとして、奈良・天理工場で研究開発に勤しむ一方、経営にはノータッチを貫いている。

そんな片山氏をスカウトしたのが、日本電産の永守社長だ。永守氏と言えば、モーター分野で1兆円規模の企業を一代で築いた名物経営者。もうすぐ古希を迎えるが、今も成長への欲望は衰えず、「売上高10兆円目標」を公言している。

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