初心者がハマる「買ってはいけない投資信託」3種 銀行や証券会社が勧めるものはまずアウト

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投資をする際に、初心者におすすめなのが「投資信託」ですが、選んではいけない商品もあります。代表的なものは3つです。

①銀行や証券会社の人がすすめる投資信託
②手数料の高い投資信託
③レバレッジ型の投資信託

1つ目ですが、金融機関の人にすすめられる商品を買ってはいけません。なぜなら、銀行も証券会社も自分たちにとって実入りのいい商品を積極的にすすめるからです。

窓口に行かずとも、ほぼすべての投資信託はネット証券で購入できます。もしもその金融機関の窓口でしか買えない商品があったとしても、それは「金融機関が売りたい商品」なので無視して構いません。保険と同じで人を介さないことが重要です。

2つ目は、手数料です。手数料と一口に言っても、「1購入時の手数料」「2信託報酬」「3信託財産留保額」「4解約手数料」があります。

まず、1は購入時、3と4は解約時にかかる手数料ですが、これらがかかる商品はまず買わないようにしてください。そして2の信託報酬は、0.3%以下を目安にしましょう。安ければ安いほどよいです。

「レバレッジ型」の投資信託の危険

3つ目は、「レバレッジ型」の投資信託です。レバレッジというのは「てこ」のことで、うまくいけばかけた金額よりも高いリターンを得られ、失敗すれば大きく損するという投資方法です。

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レバレッジが2倍であれば、儲けも2倍、損も2倍というわけです。この仕組みを投資信託に導入したのかレバレッジ型投資信託で、値上がりのときに有利になる「ブル型」、値下がりのときに有利になる「ベア型」といった商品があります。

ギャンブル好きの心をくすぐる商品なのですが、長期の保有にはまったく向きません。投資信託は長期保有が大原則なので、そもそもの商品コンセプトが投資信託とマッチしていないのです。

また、信託報酬も通常のものと比べて2〜4倍と非常に高く設定されているのも、まったくおすすめできない点です。

このような商品はいくらでもありますので、目先のメリットにだまされないよう、注意してください。「買ってはいけない」ポイントが見えてくると、複雑に見える金融商品にも見極め方があることがわかってくるのです。

雨谷 亮 経営者・個人投資家

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あまがや りょう / RYO AMAGAYA

お金の教育業経営、個人投資家、元銀行員。青山学院大学卒業後、三菱東京UFJ銀行(現、三菱UFJ銀行)に入行。中小企業から東証一部上場企業まで法人営業を経験。その後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に出向。東証一部上場企業同士の経営統合や東証一部上場企業間の買収等、様々な企業統合案件をクロージングまで手掛ける。三菱UFJ銀行退職後、Fintechベンチャー企業を経て、現在はお金の教育事業を経営。運営中のYouTubeチャンネル「money time hack〜お金と時間の学校〜」ではマネーリテラシーを高める情報を日々発信中。また、自身も個人投資家として株式投資、不動産投資等、幅広く活動している。

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