また、こだわりと言えば外せないのが高見沢のギターだ。高見沢は1回のコンサートでかなりの本数のギターを使用。1曲ごとに持ち替えるときもあり、バックステージには使用しないものも含めて、常時、数十本のギターが待機している。
高見沢が現在、所有するギターは約500本。町のちょっとした楽器屋よりも多い。種類はレアなビンテージものから、高見沢の代名詞とも言える「変形ギター」まで。ファンの間では、天使をモチーフにした「エンジェルギター」シリーズが知られるが、アニメに楽曲を提供した際はそのキャラクターの形を模したギターも必ず作り、ウルトラマンやドラえもん、ドナルド・ダック、ヤッターマンのギターもある。
もちろん、各楽曲に合わせたサウンドやイメージ上のこだわりなのだろうが、ファンにとっては高見沢のいろいろなギターを見るのは楽しみのひとつ。おそらく、ファンを喜ばせる狙いもあるに違いない。
ギター、お笑い、すべては客を楽しませるため
アルフィーのコンサートは、いかにしてお客さんを楽しませるかという3人の思いがあふれており、そこに彼らのコンサートの本質があるように思う。3人によるリードボーカル、唯一無二のハーモニー、どんな楽曲でもアルフィーサウンドにしてしまうオリジナリティ、高い演奏技術、桜井のコントでの面白さ、坂崎のモノマネ……。
そう、アルフィーのコンサートで欠かすことのできないものが、コントやモノマネなどのお笑いである。当然ながら、演奏はすばらしいが、お笑いも計算し尽くされ、そこらのお笑い芸人をうならせるほどの力量だ。これはライブハウス時代から培ってきた彼らのエンターテインメント魂によるものだろう。演奏を聞かせることだけが目的ではなく、お客さんにコンサートの間、日常を忘れて楽しんでもらいたいという目的がある。その手段が演奏であり、お笑いなのである。
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