精神分析医の夫ベン(ディラン・マクダーモット)は、21歳の教え子ヘイデン(ケイト・マーラ)との浮気現場を、最愛の妻ヴィヴィアン(コニー・ブリットン)に目撃されてしまう。ふたり目の子供の死産を経験した後、深い悲しみから立ち直れない妻と悲しみを共有することができなかったべンは、つい出来心から不倫してしまったが、家庭を壊す気など毛頭なく、ボストンからロサンゼルスへ引っ越してやり直すことに。
新居は、ヴィクトリア調の古いが趣のある館。かつての所有者であるゲイのカップルが変死したという、いわくつきだが、地域のほかの物件に比べると格段に安く、ベンは渋るヴィヴィアンを説得したのだった。
家庭不和の中、怪現象が次々と
自宅にオフィスを構え、精神分析医として外来患者の診察を始めるベン。ヴィヴィアンも前向きになろうとするが、夫が体に触れることには抵抗があり、またティーンエージャーの娘ヴァイオレット(タイッサ・ファーミガ)も反抗期で、家族は不協和音を引きずったまま。さらに、引っ越した日から早々、一家は不可思議な怪現象に見舞われる。
まず、隣人のコンスタンス(ジェシカ・ラング)とその娘アディが、勝手に館に出入りしては謎めいた言動をとり、一家の不安感をあおりまくる。コンスタンス役のラングは、2度のアカデミー賞に輝く大物女優。よもやホラーのTVシリーズに出演するとは驚きだったが、彼女の迫力満点かつ異次元的な存在感が作品に格を与えていると言えるだろう。そんな影の主役とも言うべきコンスタンスの過去もまた、館と深い因縁があるようだ。
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