「眼のトレーニング」が仕事の作業効率を上げる訳 日本代表のアスリートも実践している

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なおリモートワークでメンタル不調に陥っている人の多くは、アウトプットが少なくなっていることが不調の理由だと松島氏は指摘する。人間はアウトプットすることで情報を整理しているわけだが、整理ができないとメンタルに不調をきたすのである。

アウトプットには具体的な成果物だけではなく、相談のために言葉をまとめたりすることも含まれる。そればかりか雑談も有効なアウトプットだ。雑談で言葉を取捨選択している行為も立派な情報整理なのだ。

したがってあなたが上司であるならば、部下と1日5分でもいいので、定期的に話をする時間を作ってあげてほしいと松島氏は言う。たったそれだけの時間でも、情報整理に使えれば、メンタル不調は大いに解消されるのだ。

視野を広げることが大事

日本の学校教育で我々は、「よく見なさい」ということを教わってきた。細かく、厳密に、注意深く、間違いなく物事を見ることが大切だとたたき込まれてきたのである。しかし生活や仕事の中でどれだけそのようなことが必要だろうか。

『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

本当に「よく見る」には、1つ1つをじっくり見ることも必要だが、一歩引いて広く全体を見ることも大切なのだ。「視野を広げろ」という表現があるが、これは比喩的な意味だけでなく、物理的にも広く周囲も含めて対象を見ろということでもあるのだ。

ビジネスパーソンにとっても、視野の広さは大切である。視野を広くするためには眼に力を入れずにものを見て正確に情報をインプットする力を身につけることが必要だ。そのトレーニングとしてはガボール・アイがおすすめだと松島氏は推奨する。

ガボール・アイで眼と脳の連携を鍛えながら、日常生活では普段から「全体を見る」習慣をつけることが大切だとも言う。「普段歩いている道にお花が咲いているところは何カ所ありますか? いつも通る曲がり角はどんな色ですか? 広く見る習慣がつくと、空気を読む、気が利くといった、できるビジネスパーソンに欠かせない社会的スキルも向上します」(松島氏)。

森川 滋之 ライター

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もりかわ しげゆき / Shigeyuki Morikawa

1987年京都大学卒業後、独立系の大手システムインテグレーターに入社。20以上のシステム開発プロジェクトのリーダー、マネージャーを歴任。2005年にITコンサルタントとして独立。2007年からは執筆業も開始し、2014年からは執筆専業となる。主な仕事は、IT企業の販促コンテンツの執筆。約240本の執筆実績があり、取材先はあらゆる業界に及ぶ。また15冊を超えるブックライティングの経験があり、取材相手の業界・職種は製造、不動産、金融、人材活用・教育、営業支援など多岐にわたる。本人も単著7冊、共著3冊を上梓。IT系雑誌、Web媒体への寄稿多数。AIとデジタルマーケティング関する深い造詣がある。

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