英語学ぶ人が悩む「助動詞」微妙な使い分けのコツ willとbe going to、mayとmightはどう違う?
次の例文をご覧ください。
I shall return.
私は必ず戻ってくる。
He should be here at around eight.
彼は8時くらいにはここにいるはずだ。
例文3は、日本とアメリカの太平洋戦争で、日本軍の攻撃により、フィリピンから撤退 を余儀なくされたマッカーサーの発した言葉として有名です。肯定文でshallはあまり使用されません。
その理由は、shallが【神の意志】で定められているというニュアンスを持つほど強い助動詞だからです。いったん撤退を余儀なくされたマッカーサーの何としてもここに戻るという意志が感じ取れます。
ほかにも、We shall overcome!「勝利を我らに!」というキング牧師などが主導した1960年代のアメリカ公民権運動でのシンボルとなった曲のタイトルにもshallが使われています。ここでも、【神の意志】により勝利が定められているという強いニュアンスを感じることができます。
すると、shallの過去形のshouldも強い意味であることがわかります。現在形のshallが 持つ100%を超えるような強さを、過去形のshouldにすることで、非現実的イメージが強まり、80%程度の確信度で「すべきだ」、「はずだ」となるのが理解できるはずです。
ここまでをまとめると、mayは50%程度の「かもしれない」、mightは過去形で非現実的イメージが強まり、30%程度の「かもしれない」になる。そしてshallの100%を超えるような強さから、shouldは80%程度の「すべきだ」「はずだ」になります。
それでは、最後のハックに進みましょう。
ハック③ 「できた」でなぜcouldを使えないか
助動詞の勉強をしていると、「できた」と言いたいときには、couldではなくてwas (were) able toを使うと聞いたことがある方もいるはずです。これはいったいどういうことでしょうか。
以下の例文をご覧ください。
I could pass the test.
私はその試験に合格するだろう。
I was able to pass the test.
私はその試験に合格することができた。
canはbe able toと置き換えられるのに、「できた」と言いたい場合は、was able toだけで、なぜcouldを使えないのでしょうか。実際に例文1のcouldは「~するだろう」の意味になります。
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