「スケボー女子」若年化が進んだ背景にあるもの 「レジェンド」が見たオリピック決勝の風景
うら若き13歳のスケートボーダーが7月26日、決勝で最後のトリックを決めてスケートボード女子ストリートのチャンピオンになり、世界中のオーディエンスを湧かせた。
アメリカ・ニューヨークのブルックリン出身のアレクシス・サブローン(34)は、最高の眺めを味わった。彼女にとって少々驚きだったのは、自分もメダルを賭けて出場した一方で、自分の半分未満の年齢の少女たちが、オリンピックで戦うのを目の当たりにしたことだった。
「『ついにここまで来た』という感じでした」。サブローンは4本目を終えた後、こう述べた。「女性スケートボーダーは、競技にとっての最少必要人数に達したのです。天才たちが現れるのに十分な数です。彼女たちは今まさに、ここに存在しているのです」。
エネルギッシュなブラジル人女子
彼女の前で、エネルギッシュなティーンエイジャーであるブラジルのライッサ・レアウは、髪をたなびかせ、満面の笑顔を見せながら、夏季オリンピック史における最年少の女子の金メダリストになることを目指していた。
レアウより数カ月年上の日本の西矢椛は、前日に同じ競技場で男子ストリートのチャンピオンになった堀米雄斗の決勝でのパフォーマンスを再現しようとした。
レアウが最初に競技に臨んだ。彼女は、西矢の得点を抜くために大技の着地を決める必要があった。空中を飛び、体の下でボードにひねりを加えて、レールを滑り降り、そして残念なことにコンクリート上に転げ落ちた。会場を去る際には、銀メダルと、母親からのハグが待っていた。