太るアフリカ!健康の大問題は飢餓より「肥満」 家庭訪問でわかった急激に生活がよくなる予兆
都市化が確実に進んでいる
近年、中国・インド・東南アジアの成長が取り沙汰され、「アジアの時代が来た」と語られることが増えています。一方で、アフリカ諸国については、日本では内戦や難民、飢餓、スラムといった昔のイメージがなかなか抜け切りません。
確かに、農村を中心に貧しい人が多いのは事実です。しかし、都市化は確実に進み、着実な経済発展を遂げている国は少なくない。中間層も生まれてきており、各家庭にも、先進国と同じ製品が入り始めています。
実際、アフリカの主要国の1人当たり実質GDPと人口規模、GDP規模を比較してみると、東南アジア諸国と、ほぼ同規模の国々が並んでいることがわかります。
南アフリカで、タイと同じレベル。エジプトは、フィリピンと同じレベル。ケニアやエチオピアは、ミャンマーと同レベルで、スーダンやアンゴラ、モロッコなどは、フィリピンに近い1人当たりGDP規模になっています。
しかも、産業構造の変化も始まってきている。ケニアやエチオピアはまだ第1産業の従事者が54%、60%ですが、南アフリカでは、第1次産業従事者は5%程度です。一方で第3次産業が72%もあります。実はこれは、日本よりも高い数字です。
ナイジェリアも発展が急激に進んで、第3次産業が労働者ベースで53%まで来ています。エジプトも、49%です。エジプトは製造業比率が高いのも特徴です。
ケニアはやはり農村に働いている人たちがまだまだ半数以上いますから、この人たちの所得をいかに上げるか、ということが議論になります。経済発展が進むと、この第1次産業が減少し、都市への人口流入が進み、第3次産業などが拡大していくことになります。
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