「言いづらいこと」を上手に伝える3つのポイント ストレスをためない「伝えるテク」を身に付ける

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「言いづらい」ことを上手に伝えるためのテクニックとは? (写真:yonshan/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャ®」の大野萌子です。

日常のやり取りにおいて、「それは違うのでは?」と思っても、相手に遠慮して自分の意見を言えなかった、関係性が悪くなるのではと我慢した、ということはないでしょうか。実は、意見を言わないほうが、人間関係が悪くなることがあります。それは、本当の意味でわかり合えていないからです。

伝えないということは、相手は、その気持ちに気づかないということでもあり、もし、何か居心地が悪いなという状況にあっても、変わることはありません。また、言いたいことをのみ込んでいるので、ストレスもたまります。状況も変わらず、相手も察してくれず、自分は我慢を強いられる。さらにモヤモヤが増していきます。そんな状況を打破するための伝え方について、お伝えしたいと思います。

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そもそも「言いづらい」と思う理由は、人間関係が悪くなってしまうかも、という不安があるからではないでしょうか。しかし、自分の意見を伝えなければ、相手にわかってもらえません。さらには、これくらいのこと気づいてくれてもいいのに、少しは私を気遣ってよ、という「察してくれてもいいのに」という気持ちも合わさって、必要以上に傷つき、「どうせわかってもらえないのだから、言うだけ無駄」と諦めて、「言わない」ことを繰り返してしまう。

これが伝えるのが苦手な人が陥りやすい「負のスパイラル」です。残念ながら、言葉で伝えないと、基本的に相手は理解してくれません。それに相手に察してもらえずに腹を立てて不機嫌になったりするのは、ある意味暴力です。言葉で意思を伝えるのは勇気がいることではありますが、伝えることで初めて状況が変化することも多々あります。

上手に伝えるための3つのポイント

(1)事実を伝える

伝えたい「事実」を明確に話すことが大切です。自分の感情や周りの人の意見などを交えて話してしまうと、相手も感情的に受け止めてしまい、素直に聞き入れにくくなります。感情論から入ると「言い訳やわがまま」に聞こえ、事実関係から入ると「説明」として認識されやすいです。

(2)シンプルに伝える

物事をシンプルに簡潔に話すことで、伝えたい内容がクリアに伝わります。余計な言い訳を加えたり、回りくどい表現をすると、何を伝えたいのかよくわからなくなるので逆効果です。率直に伝えることが、失礼だとか、相手を傷つけてしまうのではないかなど、遠慮する傾向があると陥りがちですので、注意しましょう。

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