英国の小学校「超厳格コロナ対応」から学べること 消毒に次ぐ消毒、一定の距離確保などを徹底

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――自宅学習組とは、コミュニケーションにも苦労しそうです。

中休みや昼休みの時間の目安を伝えてはあるのですが、時間割上は勉強しているはずの時間に生徒同士でメッセージを送り合ったりしています。リモートが始まって数日後には、みんなメッセージで雑談をするようになりました。

ですから、「授業時間」と指定されている時間は、個人的なメッセージは禁止、休み時間と午後のコミュニケーションの時間は自由におしゃべりをしてもいいというルールを作りました。学校には行けないけれども、時間割どおりに規則正しい生活を送るように。そうしないと、すべてがSNS感覚になって乱れてしまいます。

午前9時から20分間と1日の終わりの30分間は、自宅学習の生徒向けのための質問時間です。ただ、生徒はわからないことがあると、その都度、私にメッセージを送ってくる。学校はMicrosoft Teamsを導入していて、リアルタイムでやりとりできますが、分数の質問に対しメッセージだけで教えるのは本当に大変でした。

ロックダウン中のイギリスの小学校では、Microsoft Teamsなどを活用して教えていた。画像は分数の質問に答えているところ(写真提供:アン・ルイーズ・マッカーサー、画像は一部加工)

4人きょうだいでPC1台しかない家庭も

――子どもたちの様子は、どうでしょうか。

「リモートでの学習は難しい」という声がずいぶん出ています。私たちはつねに「無理せず、できることだけをしっかり」「難しいことがあっても大丈夫」と言ってきました。子どもたちに余計なプレッシャーをかけないことが大切です。もし、子どもたちがプレッシャーを感じているとすれば、「頑張らなくては」と自分で自分を追い込んでいるか、保護者からのものです。

とにかく状況は本当に厳しい。クラスの女子生徒で、ほかに4人のきょうだいがここに通っている子がいます。その子の家庭には、1台しかラップトップパソコンがない。全員で自習はできないので通学してきます。

――現在、心配なことは?

例えば、まったくオンラインに参加していない子も1人います。通学もしていません。コロナで生徒間の格差が大きくなると言われていますが、そのとおりです。この生徒の場合、コロナが始まった段階で、両親が学校へ行かせることをやめたんです。学校が再開したときも来なかったので、自宅に教材を届けました。家にはコンピューターがなかったので、政府支給のラップトップも届けました。でも、その子は何もしていません。

ロックダウンが完全に解除されるまでまったく学校に来ないし、勉強もしないでしょう。2年分の勉強が完全に遅れてしまう。

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