英国の小学校「超厳格コロナ対応」から学べること 消毒に次ぐ消毒、一定の距離確保などを徹底
登校の時間も10分おきに違う
――学校では、どんな感染防止策を採用してきたのでしょうか。例えば、昨年9月の新学年開始時からは、それまでの「オンライン授業のみ」ではなく、対面も始まりました。どんな感染対策をしていますか。
教員は全員、マスク着用を義務づけられ、私はフェイスシールドを使っています。教室へ出入りするときは必ず手指を消毒。子どもがくしゃみをしたら、その子は教室から出て手を洗い、消毒します。
私は、プリントを配布する前にも手指を消毒。机の消毒も定期的に行い、昼食の前後には特別なスプレーで消毒します。飛行機の客室などで使われる産業用消毒スプレーを導入し、教室や机などあらゆるものを消毒しているんです。とにかく1日中、消毒に次ぐ消毒です。
教員は、職員室に行くことはできますが、1回の在室時間は15分。1回の入室人数も制限され、室内でもお互いに一定の距離を保たなくてはなりません。入室と退室のときは手指を消毒、電気ケトルも使う前と後にハンドルを消毒します。水道の蛇口や冷蔵庫の扉、電子レンジもです。
こうした結果、昨年9月以来、私とクラスの生徒たちは、完全な「バブル状態(他の児童との交流を避ける状態)」にあるわけです。登校時間もクラスごとに、10分おきに違います。担任が門まで自分の生徒を迎えに行き、全員を教室まで連れてくる。その10分後に次のクラスが到着するという流れです。
時間が決まっているので、ほかのクラスの生徒とは会わないようになっています。休み時間の校庭も、クラスごとにエリアが決められていて、やはりほかのクラスとの距離を保つようになっています。この状態は、少なくとも今年の7月まで続きます。
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