塾不要!家で「プログラミング的思考」鍛える術3つ 日常生活の中に「素材」は無限に転がっている

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料理で、スーパーのお買い物で……日常には「プログラミング的思考」を身につけられるチャンスがたくさんある(写真:Fast&Slow/PIXTA)
2020年度から小学校で「プログラミング教育」が必修化されたこともあり、「プログラミング」は子どもの習い事としてもますます人気を博しています。
ですが、「その本質を知らずに、とりあえずプログラミング教室に通わせれば安心だろう、と安易に考えるのは危険だ」とITエンジニア・教育者として活躍する松林弘治氏は指摘します。
インスタグラムの日本版の立ち上げにも携わった松林氏に、「プログラミング的思考」を育む家庭での簡単な取り組みなどを聞きました。
本稿は新著『シン・デジタル教育 10年後、わが子がAIに勝つために必要なこと』から一部を抜粋・編集しお届けします。

やみくもに「プログラミング教室」に通わせても逆効果

近年、小学校でのプログラミング教育がスタートしましたが、このプログラミング教育とはどのようなものか、ご存じですか?

「プログラミング教育」の目的は、プログラミングのスキルを鍛える(プログラマーやエンジニアを育てる)ことではありません。

『専門職に就かなくても現代に必要な「プログラミング的思考(≒コンピュテーショナル・シンキング)」等の思考法に親しみ、利用し、応用すること、世の中がコンピューターを高度に活用して動いていることを実感すること、自ら動かすことも不可能ではないと知り、試しに実践しながら学んでいくこと。』

そういった背景を持って生まれたものなのですが、どうしても「プログラミング」という強力な用語のせいもあり、イメージを引きずられている人が多いのが現実です。

もちろん、これを理解し「プログラミング的思考」を育む手段として教室に通わせるのはとても有意義なことなのですが、こういった前提や背景を抜きにして、「これからはプログラミングの時代だから」と、お子さんが興味がないのに、やみくもに「プログラミング教室」に通わせても逆効果になることだってありえます。

「プログラミング」そのものの知識やスキルは、あくまで「リテラシー」などと対になる、自己実現手段(の1つ)でしかないのです。

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