会社の雰囲気を悪くする「おっさん」の3パターン 部下に価値観を押しつけ、女性差別に無自覚

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年齢や性別に関係なく、人は「おっさん」化するようです(写真:takeuchi masato/PIXTA)
社会や会社でハラスメントがなくならないのは、「ルールや慣例にとらわれた『おっさん』たちが若者や女性の邪魔をしているからです」と分析するのは、元マイクロソフト業務執行役員の澤円さん。多数のオンライン講演など、現在も多彩な活動を続ける「伝説のマネージャー」だ。澤さんの最新刊『「疑う」からはじめる。』から、困った「おっさん」たちの生態を紹介します。

年齢や性別に関係なく、人は「おっさん」化する

僕が『「疑う」からはじめる。』を書いたのは、ルールや慣例、過去の価値観、肩書といった「あたりまえ」に対して、

「本当に従う必要のあるルールなのだろうか」

「本当に価値があるものだろうか」

と、読者の皆さんに疑ってもらうためです。

僕は、決められたルールや習慣にとらわれた人たちのことを総称して「おっさん」と呼んでいます。ちょっと誤解を招きがちな表現なのですが、もちろん、中年男性のことを言っているわけではありません。括弧つきの「おっさん」です。

年齢的に若くても「おっさん」化している人もいるでしょう。「おっさん」化した女性もいるかもしれません。年齢や性別にかかわらず、そんな「おっさん」たちがどんどん増えているように、いま僕は感じているのです。

既存のルールや慣例に従っていれば、なんとなく順風満帆に歩んでいるような気分になれるかもしれません。

事実、ルールや慣例というものになんの疑問も抱かない人たちが、社会や会社にはたくさんいるということを僕たちは知っています。

[タイプ1]若者に対して強烈な「押しつけ」をかます「おっさん」

数年前、夏の甲子園で大活躍した金足農業高校のエースピッチャーとセンター選手が守備につく際に行っていた「侍ポーズ」が禁止されたことが話題になりました。僕は禁止になった理由を聞いて、あ然としてしまいました。

「高校生らしくないから」

これには心底驚きました。要は、「侍ポーズ」は高校野球に求められているものではない、高校野球では高校生らしく振る舞うべきだ、ということなのでしょう。

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