アメリカ人分析、大谷「リアル二刀流」死角あるか

大谷とエンゼルスは未知の領域に踏み込んだ

大谷翔平はロサンゼルス・エンゼルスで投打の二役をこなしているだけでなく、それぞれですばらしい成績をたたき出している(写真:Annie Mulligan/The New York Times)
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投手として先発ローテーションをこなしながら打者としても先発出場する大谷翔平の「リアル二刀流」は、100年ぶりともいえるプレースタイルであり、それだけで十分に驚きだ。しかも大谷はロサンゼルス・エンゼルスで投打の二役をこなしているだけでなく、それぞれですばらしい成績をたたき出している。打者としては本塁打王争いを繰り広げ、投手としても相当な活躍を見せている。

この二刀流によって大谷は、またたく間にほぼ全野球ファンのお気に入りとなった。6月28日、大谷は二刀流をひっさげてヤンキースタジアムに登場すると、さっそくアーチを放ち、5ー3でエンゼルスの勝利に貢献。29日には2打席連続本塁打で3打点をマークしたが、試合には11ー5で破れた。そして30日には先発投手としてマウンドに登った。

「100球超え」で高まる負荷

大谷の活躍ぶりは疑いようもないが、先発投手としては急速に未知の領域に足を踏み入れつつある。メジャーリーグのキャリアで最大レベルにまで高まった負荷にどう対処するかで、彼が年間MVP(最優秀選手)の本命となれるかどうかも、おのずと見えてこよう。

2018年にメジャーデビューした大谷は、その実力をいきなり見せつけたものの、ピッチングには厳しい球数制限が設けられていた。さらに右ひじの故障によって、投手としての先発は10試合に制約された。それでもこの年、大谷はニューヨーク・ヤンキースのミゲル・アンドゥハーとグレイバー・トーレスを押さえ、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)を獲得している。

2019年シーズンは、右ひじ靱帯を再建するトミー・ジョン手術を受けたことから、登板はなし。短縮された2020年シーズンは合計で1と2/3イニングの投球にとどまり、投手としてプレーし続けられるかどうかに懸念が高まっていた。

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