16年で激変!新旧「ドラゴン桜」で見る日本の変化 徹底比較「勉強法は、世相はどう変わった?」

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ここが2021⑫「主題歌・挿入歌がジャニーズじゃない」

シーズン1のときには主題歌は「realize」(melody.)でしたが、挿入歌は生徒役だった山下智久さんの「カラフル」でした。

シーズン2では、山下さんのポジションにあたる生徒役をジャニーズ、King&Princeの高橋海人さんが演じるとのことで、ファンの間ではキンプリのどの曲が主題歌になるのか注目されていたのですが……。結果、シーズン2では主題歌も挿入歌もなし、でした。

「後味のよさ」も今の時代ならでは?

ここが2021⑬「カタルシス・ゼロで勧善懲悪」
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生徒の東大合格、シーズン1は5人受験して3勝2敗。いや、3勝3敗で辞表提出となった桜木先生。生徒たちのほうにも、「ここまでやっても人生うまくいかないよね感」が漂って、カタルシスを生んでいたのですが。シーズン2では、全員合格とはいかなかったものの、落ちたメンバーがとっても爽やかで、後味すっきりでした。

買収劇の勧善懲悪感ともあいまって、誰もが安心して見られる結末となりました。このわかりやすさと後味のよさも、今の時代ならでは、でしょうか。コロナ禍もあってみんな疲れている中、こういうラストはほっとしますし、元気になりますよね。

ここが2021⑭「続編、作る気満々だな」

終わり方が、「スタッフさんたち、続編作る気満々だな」でした。次に会えるのは、何年後でしょうか。そして、その時、今回の生徒役のみなさんはどんな役者さんとして活躍されているでしょうか。それを見る何年か後も楽しみですね。

というわけで、スカッと爽やか。「ドラゴン桜」最終回、放送直後の現場からは以上です。

佐藤 友美 ライター・コラムニスト

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さとう ゆみ / Yumi Sato

1976年北海道知床半島生まれ。テレビ制作会社のADを経て文筆業に転向。元東京富士大学客員准教授。

書籍ライターとして、ビジネス書、実用書、教育書等のライティングを担当する一方、独自の切り口で、様々な媒体にエッセイやコラムを執筆している。

著書に8万部を突破した『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『道を継ぐ』(アタシ社)など。理想の男性は冴羽獠。理想の母親はムーミンのママ。

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