16年で激変!新旧「ドラゴン桜」で見る日本の変化 徹底比較「勉強法は、世相はどう変わった?」

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ここが2021②「LGBTへの理解」

2021年版の初回で理事長を裏切る校長(演:山崎銀之丞さん)が、ゲイの男性との援助交際をネタにゆすられるのですが、それを理事長(演:江口のりこさん)が、「いまどきLGBTは当たり前。多様性の時代よ」ときっぱり言い切ったところに時代を感じます。

さらに放送後、「この校長のゲイの描き方は、画一的で問題がある」と物議を醸したところまで含めて、時代の変化を感じました。

画一的だった教師陣の描かれ方は…

ここが2021③「先生だっていろいろある」

シーズン1では、長谷川京子さん演じる井野先生以外は、ひたすら長いものに巻かれるだけの教師陣として画一的に描かれていましたが、シーズン2では理事長や、発達障害のある生徒を普通学級で受け持とうとする教師(演:山田キヌヲさん)など、生徒想いの教育者が登場します(ついでにセクハラまがいの先生も登場します)。

序盤で桜木先生と対立する理事長が選んだ試験問題が、深い人間性を求めるものであったシーンなどは、前半戦のじーんとするポイントでした。

後半のじーんポイントはもちろん、合格発表に沸く先生たち。先生だって、いろいろあるよね。

ここが2021④「ドラマをまたいだ伏線」

ところでこのドラマは、大ヒットした「半沢直樹」チームがスタッフということもあり、“半沢み”あふれる演出が初回から評判でした。

キャストにも、及川光博さん、木場勝己さん、山崎銀之丞さん、江口のりこさんなどの顔ぶれがそろい、ドラマに登場する銀行名が「白水銀行」だったりする小ネタも、ネットでは話題になりました。

そして、この半沢感あふれるキャスティングに引っ張られたからこそ、私たちがすっかり騙されてしまったシーンがありました。見た方はご存じ、9話の大どんでん返しのことですが、キャステイングされた時からの長い長い伏線だったとも言えます。

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