「ソーシャルビジネス」で失敗しがちな人の特徴

ビジネスモデルを考える前に必要なこととは

ソーシャルビジネスの、ビジネスモデルの組み立ての前に必要なものとは?(写真:ilixe48/PIXTA)
SDGsに取り組みたい企業や国・地方自治体から、いま注目が集まっている経営者がいる。ボーダレス・ジャパン社長の田口一成氏だ。同社は、社会問題を解決する「ソーシャルビジネス」しかやらない会社。2007年の創業以来、順調に成長を続け、現在は世界15カ国で40の事業を展開し、グループ年商は55億円を超える。今回は、同氏の初著書『9割の社会問題はビジネスで解決できる』から、ソーシャルビジネスをやるうえで、ビジネスモデルの前に考えるべきことについて解説する。

ビジネスモデルの前に必要なもの

ボーダレスグループでは、これまでに40の事業を立ち上げてきました。もちろん、すべてソーシャルビジネスです。従来のビジネスと比べて、ソーシャルビジネスがいちばん違うことは何でしょうか。

最大の違いは、ビジネスプランを考える順番です。まずソーシャルコンセプトを固めてから、それをビジネスモデルに落とし込んでいきます。

1.ソーシャルコンセプト:誰のどんな社会問題を、どのように解決して、どのような社会を実現していくのか。つまり、社会をどのようにリデザインしていくのかを描いたもの。

2.制約条件:ソーシャルコンセプトに当てはまるビジネスアイデアを考えるうえで押さえておくべき条件。

3.ビジネスモデル:誰に・何を・どのように提供するのか。制約条件を満たした商品やサービスをビジネスに落とし込んだもの。

必ずこの順番で考えます。

わかりやすく比較するために、従来のビジネスの作り方を思い出してみてください。起業の成否を決めるのは、何といってもビジネスモデルです。魅力的なビジネスモデルがなければ、起業資金を集めることができません。十分な資金がなければ人も採用できません。資金も人材も、結局は優れたビジネスモデルがあるからこそ集めることができるわけです。

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