「私はファイザーだった!」声高に喜ぶ人の心理

イタリアでなぜ「アストラゼネカ」が不人気か

ワクチン接種会場、トリノの老舗コーヒー・メーカー「ラヴァッツァ」本社。巨大スクリーンにはラヴァッツァの宣伝がずっと流れていた(筆者撮影)
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イタリアで今、ワクチン接種がどんどん進んでいる。

人に会ったときの挨拶は、ちょっと前までの「今日って、何色ゾーンだっけ?」から「ワクチンした?」「ファイザー? モデルナ?」に変わった。感染状況によって各地を赤、オレンジ、黄色のゾーンに分け、行動規制がしかれていたつらい日々は過去になりつつある。

6月21日からはイタリアのほぼ全土がホワイトゾーンになり、夜間の外出禁止も、レストラン等の営業時間規制も解除された。

そんな中、私もワクチンの第1回接種を受けた。外国人である私がイタリアで16カ月に及ぶコロナ禍を過ごし、ロックダウンを切り抜け、そして今、イタリア人たちに混ざって接種を受けたことは、なんとなく感慨深いものがある。

突然、接種スピードが上がった

今からほぼ半年前の12月28日、EU加盟諸国で一斉に始まったワクチン接種だが、イタリアでは4月になってもワクチンの入荷遅れや接種スタッフ不足、連絡ミスなどが連発し、接種は遅々として進まなかった。オックスフォード大学Our World In Dataによると、4月16日のデータでは二度の接種を「完了」していたのはイタリア全国民のたった7%というお粗末さで、EUを離脱したばかりのイギリスやイスラエルから大きく遅れをとっていた。

ところが4月後半ごろ、ある日突然、という感じで接種スピードがアップし始めた。政府は1日50万人接種という目標を掲げながらずっと到達できず、メディアから散々たたかれていたが、その数字も5月26日にクリア、6月10日には58万5639人まで増大した。1回目の接種を受けた人は国民の50%を超え、接種を完了した人(2回接種済み、または1回接種タイプのワクチンを接種)は6月22日の時点で26.27%までになった(オックスフォード大学Our World In Data)。

集団免疫が作れるという8割にはまだ遠いが、感染者数も重症者、入院者、死者ともにどんどん減少し、6月21日には1日の感染者数がついに495人に。これは去年の8月以来の低い記録となった。各地でOPEN DAYなどが企画され、予約なしでも接種が受けられたり、12歳以上~18歳までの子どもたちもどんどんワクチンが打てる体制になってきている。

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