元ひきこもりが「友人関係」で悩まなくなった理由 “幸せ"な人生のレールに縛られなくていい
「なにをしたいか」が見つからない。したいことはあるけれど、いまするべきことが見つからない。いまするべきことはわかるけど、やり方がわからない。やり方はわかるけれど、誰の許しを得ればいいのかわからない。一体自分はどこにあるのか。人間は生きているだけで、実にいろんな「わからない」に直面することになります。
だから、たくさんの人や考え方に出会ってほしいと思います。人と会って話すことは時間が取られるし、苦手なことかもしれませんが、自分でも気づいていない才能や視点、好奇心の存在に気づかせてくれるのは「人との交流」だからです。
“幸せ”な人生のレールに縛られなくていい
いい大学を出て、いい会社に入る。たくさん稼いで、いい人と結婚して、家を買って子どもをいい子に育てる、そんな“幸せ”な人生のレール。そのためのアドバイスは世の中にたくさん存在します。でもその価値観は、あなたの「これが本当にしたいことなんだろうか」「どう生きるのが幸福なんだろうか」という不安を解消してくれるでしょうか。
学校では成績で、運動会では運動能力で、SNSではフォロワー数で、大人になれば年収や立場で、住んでいる地域や子どもが通う学校で評価される。そんな世界が生きやすい人にとってはいいと思いますが、楽しめない人や、疲れてしまう人もいるでしょう。私は完全に後者のタイプでした。
自分が間違っていると思い、人生から逃げ出したくなるときもあります。でもふとした“出会い”によって、「世界はひとつじゃなかった。そんな考え方もあるんだ」ということに気づかされ、一瞬で視界が開けるような感覚を味わえることもあります。
学校や職場、所属するコミュニティがひとつしかなければ、そこでの評価、価値観が世界のすべてだと錯覚しやすいです。それはとても変化に弱いし、生きにくいでしょう。いろんな世界をのぞき見して、いろんな価値観と出会ってください。いくつかのコミュニティに飛びこんでみたり、それが怖かったらせめて眺めたりしてみてください。
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