足の専門医が警鐘「歩かないと足の血が逆流する」 むくみ、だるさ、冷えを感じたら早めのケアを

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足が重だるい、足がよくつるなどの症状がある場合は、サイズの合った弾性ストッキングをはくと症状が軽減できます。

弾性ストッキングは、足を圧迫して、ふくらはぎの筋肉を締め付け、心臓に血液を戻すポンプ作用をサポートする医療器具の1つです。着用すると、その部分の静脈が圧迫されることで血流が速くなり、血行がよくなります。

弾性ストッキングは、ふくらはぎのポンプ作用を効果的にアシストするものですから、歩く、ストレッチをするなどのふくらはぎの運動と併用することで効果を発揮します。はいただけで運動をしないとか、寝ている間にはくなどは、あまり意味はありません。弾性ストッキングは、基本的に起きているときにはき、寝るときは脱ぎます。

下肢静脈りゅうに対する効果については医療用の弾性ストッキングがベストです。むくみを減らしたい、足の形を整えたいなどのニーズならば、市販の製品でもよいでしょう。弾性ストッキングとはどんなものかを知る入門用にもなります。

弾性ストッキングは、自分に合ったものを選び、ふくらはぎのポンプ作用を意識して日常的に運動を欠かさないことで効果を発揮します。

足のトラブルは早めのケアが大切

出勤や外出の機会が減り、歩かなくなったことで、足のむくみ、だるさ、冷えを感じるようになったら、それは足の血行が悪くなった最初のシグナルです。ここで何もせずに放置するか、早速ケアを始めるかによって結果は大きく違ってきます。

『足の先生! 足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤 どうすればラクになるか教えてください。』(アスコム)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

足の血行をよくするには、1日8000歩くだけでよいのです。休みなく働いている心臓をサポートしながら、血行を促していくのですから、「第2の心臓」であるふくらはぎの運動もムラなくコンスタントに行いましょう。

足の先生! 足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤 どうすればラクになるか教えてください。』では、「足の健康」はもとより、足のむくみ、だるさ、冷えの対処法、さらに「下肢静脈瘤」の治療法や手術のやり方など、皆さんが知りたいことにできるかぎりお答えできるよう詳しく解説しました。足のトラブル解消に、ぜひお役立てください。

長﨑 和仁 下北沢病院副院長

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ながさき かずひと / Kazuhito Nagasaki

慶応義塾大学医学部卒業後、スタンフォード大学外科フェローとして渡米。帰国後、浜松日本赤十字病院外科部長・創傷ケアセンター勤務、さいたま市立病院血管外科医長を経て現在に至る。足の専門病院である下北沢病院で、「切断やむなし」でも多くの温存例を出す等、「足をトータルで診る」治療で話題になる。「名医の太鼓判! 」など、テレビ出演多数。

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