堀江貴文氏、新球団設立「経営面の不安感じない」 「福岡北九州フェニックス」に込めた想いと成算

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筆者は事前質問で「独立リーグはこれまでNPB球団と人的交流があり、資本関係はないものの部分的な連携をしてきました。ドラフトで選手を輩出することも含め、NPBとはどういう関係性を持ちたいとお考えですか?」と言う投げかけを行った。

これに対しては堀江氏は「独立リーグは野球のすそ野を広げると思う。NPB球団では当落線上の選手が出てくる。実力があってもポジションの問題などではじき出される選手が、独立リーグでプレーして再びNPBに戻っていくのは良いのではないか、また選手以外にも連携を強化していきたい」と語った。

「ソフトバンクホークスの王貞治会長が『16球団構想』を提唱しているが、どう考えるか」との質問には、「近い将来、検討の余地はある。これから10年はアジアの時代だ。経済、人口が成長しているのは世界でもアジアだけだ。そのアジアでMLBに対抗できるようなスーパーリーグができれば盛り上がるだろう」と語った。

今年発足の九州アジアプロ野球リーグ(写真:筆者撮影)

さらに「(福岡ソフトバンクホークスの地元の北九州ではなく)NPBがない地方での球団設立のほうがいいのでは?」との問いに対しては、「北九州は多くのプロ野球選手を輩出しているし、経済規模も大きい。可能性は大いにある」と答えた。

球団ニックネームについては「お察しの通り仙台の球団(2005年にNPB参入を意図したときのライブドア・フェニックス)に拠っています。ロゴも似せました。深い意味はありませんが、面白いなと思っています」とした。

クラウドファンディングの実施も

球団経営に関する質問に対しては「予算規模は1億円程度と考えている。チケット収入などは微々たるものなので、スポンサー収入に加え、クラウドファンディングなどでやっていきたい。サッカーの今治FCの岡田武史代表は、小口スポンサーも回ったと言っておられたが、法人個人の営業を強化したい」と答えた。

ただし「オンラインサロンで数千万円規模のイベントを開催してきた実績もあるし、経営面での不安は感じていない、むしろ選手、スタッフを集めるのが大変」と話した。

九州アジアプロ野球リーグへの加盟申請は今年度に行われるが、リーグ戦への参戦は来年度になるだろう。新型コロナ禍が峠を越してからの参入となり、良いタイミングだと思う。

筆者は2月頃に、独立リーグ関係者から「ホリエモンが独立リーグに関心を持っている」という話を聞いた。3月に九州アジアプロ野球リーグの田中敏弘代表理事に話を聞いたときも「参入を予定している球団がある」と言っていた。堀江氏が2月に埼玉武蔵ヒートベアーズのアドバイザーに就任したのも独立リーグ参入への布石だったのだろう。

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