スカイプ英会話「レアジョブ」誕生の秘密

日本の英語教育を変えるキーパーソン 加藤智久(1)

中国語レッスンを提供するも×。フィリピンへ!

安河内:それでスカイプを利用したオンライン英会話のレアジョブ英会話が誕生したと?

加藤:いいえ、最初に中村とふたりでやったのは、英語ではなく中国語会話のサービスです。当時、中国とのビジネスが注目されていたこともあり、中国語熱が日本でも起こると踏んでいたのです。講師は知り合いの中国人に頼みました。

ところが中国語を勉強したい人の数は、英語を勉強したい人の数と比べると圧倒的に少ない。中国語より英語のニーズのほうがあることがわかりました。

また、ニーズとは別に、スキルの問題もありました。英語でThis is a pen.と言えない日本人はほぼいないけど、中国語では同じことが言えない日本人が圧倒的に多い。そんな初歩的なレベルの言葉をいきなり外国人から習うのはキツいということもわかりました。

安河内:それで英語になった?

加藤:そうです。中村はシステムに強いので英会話サービスに使うウェブサイトを作ってもらいました。ただ、システムはできても講師をどうするかという大きな課題があったので、まだコンサル会社に勤めているときでしたが、2~3週間の夏休みを取ってフィリピンに向かったのです。

安河内:さすが外資系、長い休みが取れたのですね。フィリピンを選んだのはどうしてですか?

加藤:その頃、すでにフィリピン系のオンライン英会話があったのです。それでフィリピンがよさそうだと思い、初めて訪れました。

安河内:じゃあ、知り合いやツテはなかった?

加藤:まったくありませんでした。で、どうしようかと考えたときに、フィリピンでトップのフィリピン大学にまず行ってみることにしたのです。大学ですれ違う学生をつかまえて、「こんなことをやりたいんだけど、どこ行けばいいと思う?」と聞いて回ったところ、キャンパス内にインターナショナルセンターがあると教えてもらいました。

(構成:山本 航、撮影:宮園厚司)

※次回は7月30日(水)に掲載します。

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