スカイプ英会話「レアジョブ」誕生の秘密

日本の英語教育を変えるキーパーソン 加藤智久(1)

外資系コンサルに就職、英語力をゲット

安河内:卒業してからは?

加藤:戦略コンサルティングファームに就職しました。マネジメントが勉強できると思ったのです。加えて、 英語を何とかしたい思いもありました。

話がまた少し前に戻るのですが、英語に関しては大学を休学して働いたベンチャー企業時代の思い出が強く自分の中に残っていて……。

あるとき、シンガポールからかかってきた英語の電話を取ったのです。しどろもどろの応対しかできず、もうお手上げでした。たまたま社長にアメリカ在住歴があったので電話を代わって対応してもらったのを見ながら、「シンガポールの人と英語を使ってビジネスをするチャンスが、自分の英語ができないせいでなくなった」と感じて衝撃を受けました。

だから、大学に戻ってからは英語の勉強にも力を入れました。でも、それだけでは将来、英語が使いこなせるようにはならないと思って、仕事で英語をより使う環境に身を置こうという考えで、外資系のコンサルティングファームのモニターグループに入ったのです。

安河内:仕事で英語は使いましたか?

加藤:入社して最初のプロジェクトのマネジャーがドイツ人で、その下のリーダーが韓国人で、ほかにもう1人の韓国人と中国人、そして私がメンバーというような環境だったので、いきなり英語をガンガン使う場でした。

その当時もTOEICのスコアは900点以上だったのですが、全然しゃべれなかったので、代わりにメールに書くなどして必死にコミュニケーションをとりました。それまでは読む、書くしかほとんどやっていなかったので、コミュニケーションには本当に苦労しましたね。

そのコンサル会社は世界中にオフィスがあってハーバード卒や北京大卒、ソウル大卒というような高学歴の人がたくさんいて、やはり皆、とても優秀でした。当たり前ではありますが、世界中にはできる人がたくさんいることを、仕事を通して毎日、実感できたし、一緒にいるとワクワクしましたね。

ただ、自分で事業をやるほうがさらに面白いだろうという思いがあって、中村と一緒に何かやろうと話しながら可能性をいろいろ探っていたのです。

そんなとき、たまたま出会ったのがスカイプでした。2005年だったと思いますが、これはすごいなと。従来は国際電話で1分100円、200円というのが相場だったところに1分10円で登場したのがスカイプです。しかも、スカイプ間であれば通話が無料だと。「無料で相手が目の前にいるような感覚で話せる、これこそがインターネットだ!」と思いました。当時、周囲にはスカイプを使っている人はいませんでしたが、これは絶対に来ると思って、自分たちが起こすビジネスはスカイプを使ったものにしようと決めました。

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