「プライドを手放せない人」が年々つらくなる必然 弱みを弱みとしてきちんと認め心を軽くする法

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家族に迷惑はかけたくないけれど、どうしても手放せないプライドもある──(写真:プラナ/PIXTA)
人生100年時代を幸せに生きるには、「プラス思考で生きるための転換力」が重要なようです。浄土真宗本願寺派 超勝寺の住職、大來尚さんによる連載「人生100年時代を幸せに生きる明日への一歩」。エンターテイメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けします。

弱みの見せ方がわからない

本当はつらい、しんどい、泣きたい、誰かに頼りたいという思いがある。しかし、それを過去の経緯やプライドからか、素直に他人に伝えたり、相談することができず、人前では毅然とした態度をとっていたり、何気ない顔をして誤魔化していたりする傍ら、陰で人知れず苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

例えば、少し前のことですが、私のところに相談にやって来た方の1人は、生理現象に関するお悩みを打ち明けられました。その方は、足腰の老化が進み、夜中に1人ではトイレに行けず、家族からはオムツを履くことを進められているけれども、どうしてもそれはできないと仰っていました。

これまで家族の大黒柱として胸を張り、強く生きてきた自分が、家族に格好悪いところを見せることはできない。しかし、それで家族に迷惑をかけていることは事実であり、いたたまれない気持ちでつらいというお悩みでした。

本当は頼りたいけれども、今さら頼れない。人に甘えることができれば、弱い自分をさらけ出すことができたらどんなに楽でしょう。

しかし、それができないというような心情は、誰もが大なり小なり一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

このような複雑な気持ちを和らげるのに役立つ考え方を紹介したいと思います。

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