新「Q4 e-tron」に見るアウディ電動化攻勢の凄み 今年発売される新モデルの半数以上を電動化
グレードは3種類の設定がある。
「Q4 35 e-tron」はバッテリー容量52kWh、1基のモーターで最高出力170psを発揮。後輪を駆動する。
「Q4 40 e-tron」はバッテリー容量77kWh、1基のモーターで最高出力204psを発揮。後輪を駆動する。一充電航続可能距離はこのグレードが最も長く、520km(WLTPモード)を達成する。
最上位のモデル「Q4 50 e-tron quattro」は、バッテリー容量77kWh、前後に2基のモーターを配し、4輪を駆動。最高出力299psを発揮する。
欧州では今夏より販売が開始される。ドイツにおけるQ4 35 e-tronのベース価格は41900ユーロ(日本円で約550万円)。日本への導入時期、価格などは未定。
Q4 e-tronの役割とは?
AUDI AG 最高経営責任者(CEO)のマルクス ドゥスマンは、プレゼンテーションの場でアウディの電動化戦略におけるQ4 e-tronの役割を次のように説明した。
「アウディの電動化攻勢は、2021年にさらに勢いを増していきます。今年1年間に発売されるニューモデルの半数以上が電動化モデルとなり、電気自動車のモデル数は3車種から7車種へと倍増します。持続可能性は、私たちにとって非常に重要な課題です。そのため私たちは、Q4 e-tronの生産に起因して発生するCO2排出量をゼロにしたいと考えています。つまりこの車両を、カーボンニュートラルな方法でお客様にお届けすることを意味しています」
Q4 e-tronを生産するツヴィッカウ工場をはじめバッテリーセルのサプライヤーは、生産プロセスにおいてグリーン電力を使用。
現時点で回避できないCO2排出に関しては、ドイツ技術検査協会(TÜV)によって認定された気候保護プロジェクトによって相殺するという。
アウディは、2018年に初の電気自動車Audi e-tronを投入して以来、約3年でEVモデルのラインナップを着実に拡充している。
e-tron SUVおよびe-tron Sportbackに続き、2021年2月にデビューしたe-tron GTはポルシェとの共同開発による「J1」プラットフォームを採用したスポーツモデルであり、ポルシェタイカンとの姉妹車にあたるものだ。