新生・富士ゼロックスが見出す「コロナ後」の商機 真茅久則社長に聞く完全子会社化後の課題
ゼロックスとの契約解消に懸念はない
――ゼロックスとの契約解消に不安はないのですか。
当社の長い歴史の中でも、最も大きな変化が起きたと考えている。懸念はまったくなく、むしろこうした変化の時に新しいチャレンジができることに可能性を感じている。
2020年は(ゼロックスとの契約が切れる)大転換の日に向け、着々と準備を進めてきた。4月に発表した複合機の新製品をはじめ、いいスタートを切れた。
――ゼロックスとの複合機などのOEM契約も2024年に契約更新時期を迎えます。契約の更新は可能ですか?
契約が切れないように、いい製品を作っていく。
1962年に当社が創業して以来、ゼロックスとは長い関係があり、お互いのノウハウやニーズ、考え方を理解している。当社は彼らが要求するスペック(品質)に基づいて製品を作ってきた技術やノウハウがあり、ゼロックス側が(複合機などの)供給元を切り替えるにはコストがかかる。切るに切れない関係だ。
われわれは多くの種類の製品を(ゼロックスに)供給しており、一度にすべての製品の契約が切れることはない。仮に数機種の契約が切れても、欧米・アジアでの新たなOEM供給や自社ブランド拡販でしっかり補っていける。
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