●採用難易度は中途採用が上
|
||||||||||||||||||
|
表3は、新卒と中途採用、仮に同じレベルの人材を採用する場合において、どちらの難易度が高いかを聞いた結果だ。比べられないが圧倒的に多いが、中途採用のほうが新卒採用より難しいとした企業のほうがその逆の6倍あることに注目したい。
ある採用担当者にインタビューしたところ、「新卒採用についてはこれまで培ったノウハウがあり、量を"さばく"採用手法を組める。しかし、中途採用を多く行おうとすると、現場のニーズに合った人をきめ細かく探す積み上げを増やさざるを得ず、一括してポンと採用することができない。採用担当者にかかる負荷は多大なものとなる」とのことだった。
また、外資系企業などは、中途採用のアウトソーシングを進め、採用担当者は一次スクリーニングを通った人だけを面接するというケースが多く見られるが、日本企業の多くは選考過程をアウトソーシングすることに違和感があり、アウトソーシング比率は高くは無いようだ。
●年齢のボリュームゾーンは30~34歳。26~29歳を含めると75%超の数字
|
||||||||||||||||||||||||
|
各社の中途採用における年齢的なボリュームゾーンを聞いたのが表4だ。30~34歳のゾーンに約半数が集中。次にターゲットとなるのは26~29歳のゾーンで、この二つで全体の76%を占める。無回答を除けば、実に90%の企業が二つの年齢ゾーンのパイを奪い合うという鮮明な構図が見えてくる。
一方、第2新卒採用が増えたといわれるが、日本の主要企業では25歳以下の採用はまだウェイトが低いようだ。 少子高齢化のなか、年齢的な要件は譲れないと仮定するならば、求人の矛先が国際市場に向かうことは明らかであろう。性別はもとより、宗教や人種を超越した採用施策の立案には、人事部の国際化は避けられそうにない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら