●応募経路No.1は自社採用ホームページと人材紹介。気になる成果No.1は人材紹介
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表5は中途採用者の応募経路に聞いたアンケート結果である。転職サイトを抑え、応募経路のNo.1は同数で自社採用ホームページと人材紹介という結果になった。
大手企業が求める人材レベルでは、人材紹介会社の活用が多いのは当然として、自社ホームページからの応募が同数1位という結果に驚かれた読者が多いのではないだろうか。
ある採用担当者に聞いたところ、「大手企業の場合、当初の情報発信に限り転職サイトを活用すれば十分。当社も、新卒中心の採用を転換するにあたり、当初は転職サイトへ出稿しましたが、情報が広がるリードタイムは予想以上にスピーディ。自社採用ホームページからの応募者が中心になるのにそれほど時間はかからなかった」と語った。
無論、その企業の知名度、人気度に大きく左右されるが、中途採用に注力しているという情報は新卒と比べてはるかに広がりやすい(新卒採用を大手企業はどこでも実施しているが、中途採用を随時行っている大手企業は少数派)。言い替えれば、自社の中途市場におけるポジションをベンチマークし、柔軟に情報を発信することが重要だと言える。
●成果No.1は人材紹介。次が採用ホームページ
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表6は、中途採用で最も採用に結びつきやすいものは何かを聞いたものである。人材紹介がダントツのNo.1であることは当然の結果である。ただし、費用も高騰している。特定の専門性の高い職種は別として、営業などボディゾーンの採用はそれ以外の方法をとらないと費用的に厳しい。
その点で、第2位に自社採用ホームページが来ていることに注目したい。前出の採用担当者によると「自社の採用ホームページを見て応募を決める人は志望度が高い人であることが多い。それに比べると、転職サイトで応募してくる人は志望度が低いことが多い」とのことであった。この企業は、約1年前から中途採用用の自社採用ホームページ作りに力を入れている。
これまでの中途採用は欠員補充の意識が企業側に強く、採用ホームページなどはその場限りで作られた情報の少ないものが多い。しかし、新卒、中途採用を問わず、採用ブランド力の継続的な向上努力が今後ますます重要になってくる。採用担当者は改めて中途採用の戦略を点検してみてほしい。
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