「無駄な努力」ばかりのマジメな人に必要な視点 コミュ障でも稼げるようになったぼっち仕事術
わたしは会社勤めしていたころ、出世したいと思っていました。で、優秀な同期の人たちと差をつけるためには、とにかく人より頑張ることしかできないと考え、それこそ馬車馬のように働きまくっていました。
ですが、この方法はうまくいきませんでした。なぜなら、ほかの優秀な同期の人たちもみんな馬車馬のように働きまくっていたから。
自分より能力の高い人に同じように馬車馬ブーストされたら、もう勝てないんですよね。結局、わたしは会社では頭ひとつ出ることもできないまま、代償としてうつを患い、心身ともにボロクソになって会社を辞めました。
そんなわたしがうまくいき始めたのは、会社を辞めた後のこと。ひとりになって、誰も自分を気にせず、自分も他人を気にしないで済む環境に身を置いたからです。
それまでは、オフィスで働いていて人目があったから「能力ないし、いま頑張ってることが成果につながるかもわからない。じゃあ、うまくいかなかったときのために、せめて限界まで頑張る姿くらい見せとかなきゃヤバい」と思っていました。つまり、ずっと他人の評価ばかりを気にしていたのです。
わたしは人一倍、人目を気にするタイプです。他人の表情・発言・仕草・小さな変化に気を取られ、「悪いことしたのかな」「何か失敗したのかな」と考えてしまったりします。そのせいもあると思うんですが、とても無理をして頑張り、頑張っている姿を見せていました。
でも、成果も出ない、誰にも気づいてすらもらえないという場合、本当にそのエネルギーと時間は無駄なんですよね。わたしは、1人で働くようになるまで、そのことに気づけませんでした。
「毎日頑張る」だけじゃうまくいかない
頑張るというプロセスにはあまり意味がない、やっぱり結果が大事。そうだとして、どんなふうに頑張れば、結果を出せるのでしょうか。
有名なブロガー・YouTuberなどが「毎日更新するのなんて当たり前」「好きだからつらくはない」といったようなことを主張していたりします。そして、そういう人たちって、実際に毎日更新を年単位で継続されていたりします。
わたしは彼らのそういうキラキラした姿を見て、「よし、自分も毎日更新して有名になるぞ! 頑張るぞ!」って勘違いした時期がありました。それで、ブログを毎日10本ずつ朝から晩まで書いて更新していたのですが、その頃の記事って読み返すととにかく不快(気分が落ち込んで辛いとか、嫌なことがあったとか)で、読めたもんじゃないんですよね。
この例えがいいかどうかわからないのですが、私のやっていたことは、毎日道端の石ころの写真をアップし続ける行為と変わりないと感じます。むしろ、不快ではない分、石ころの写真のほうがマシかもしれません。
当然、アクセス数なんか伸びるわけないんです。もちろん、自分では道端の石ころよりももっと価値あるものを提供しているつもりで書いていたんですが……