富士通・野副州旦社長解任時の録音全文
山室:まあそういう意味でも、あの売却というのはある意味非常に(野副:ええ)ぼやっとした、アンビギュアスな言葉ですけれども、申し上げているのは、つまり、富士通が66%持っているにもかかわらず(野副:はい、株が)、マジョリティを株としては 会社A が51%以上をとると、こういう意味で申し上げているのですが、それはそれで。
野副:一案としてあります。
山室:一案としてある。
野副:ただ、 会社名 からの、 会社名 の 会社名 からの申し出もありますので、それから 会社名 とかからの申し出もありますんで、おそらく今、3案くらいが検討されていると聞いております。
山室:あのー、時間はまあ去年の終わりから今年のはじめ、それからつい7月、8月(野副:はい、はい)も含むんですが、 会社名 とか 会社名 とか、そういうところに、 会社A よりは高い値段をつけてくれるな、と指示したことはありませんか。
野副:ありませんが、去年、 会社名 の 人名 さんがお見えになったときは、16万5000円でTOBをかけたいと言われました。
それから明らかに 会社A が15万5000円でTOBをかけるという情報がすでに流れているということを、私自身感じましたので、そういったことではですね、そのまま前に進むと、逆にいうと16万5000円でTOBをかけたことになると、それは、その 会社A から逆に訴訟をかけられる可能性がありますよね。富士通にいいように使われた、ということになりますし。
逆に15万5000円でTOBをかけることが実現した場合は、16万5000円で売れるものを、なんで15万5000円にした、という株主からの訴訟になりかねない、ということで、この話は全部とりやめました。
山室:もうちょっと 会社A をお聞きしたいのですが、 会社A との間では、 会社A に関連してお約束、誰かとしたということはありませんか。
野副:ありません。一回、 人名 さん、 会社A のトップ、 人名 さんと言われる方と、その下に若い方がおられますが、この方と帝国ホテルで食事を昼したことがあります。
山室:あのー、さっきの解凍という言葉を使われたときに、一度決めたことは守んなきゃならない、続けなきゃならない、だからということで、ニフティの、まあ、さっきのようにみて、売却と使いますが、ニフティを 会社A に渡すということを仰ったことはありますか。
野副:いや違います。
山室:違いますか。
野副:あのー、約束したことを守るという話はですね、もう一度やっぱりニフティのそのいわゆる株式の、一度減損かけていますから、ニフティの価値を上げるためにどういう手があるかということを 人名 さんから提案してくれということで、その関係をもう一回スタートさせたいといった意味でございます。
山室:ニフティからちょっと電話のことに戻るんですが、あの、まあ確かに月数回というのはあたっているんですが、例えば8月には4回かけられていますし、 人物A さんにね。(野副:はい)。それから9月にも3回ですか、かけられていますし。
ただ気になるのは、あのさっき1時間はない、30分以上と言っているんですが、49分というのはあるんですね。かなり、まあー、男が男にかけるにしては長すぎる電話かなという気もしますし、(野副:あのー)おっしゃりたいことがあればいってください。
野副:まあ、その、決算の発表をやったときもですね、中期の事業計画をやったときも、大体 人物A さんは、その、投資銀行家として同席していますよね。
まあそういったことに対して、私自身の色んな評価をですね、まあもらったり、そういったことで、大変面白かったとか、そういったまあ、コメントをもらったような、まあ、 人物A さんとは長い付き合いですから、色んなことが話せる関係だとは思いますけど。
山室:たしかにそうなんですが、今いった電話、まさに今のような、まあクリティカルポイントといいますか、大事なとき、たとえば取締役会前日とか、(野副:ありません)経営会議とか。
野副:えー、それはまったくもう、そういったことについて。
山室:いやつまりその、ありません、中身はとにかくとして、そういうタイミングで電話をされているんですが、しかも結構長い。たとえば5月20日がそうなんですが。5月20日は取締役会です。かなり長い電話をされているんですが。