富士通・野副州旦社長解任時の録音全文
野副:いや、それはないと思いますが。
山室:えーと、 人物A 氏に経営上のアドバイスを求めたり、相談したりということは。
野副:ありません。
山室:今のニフティの件は、これは違うんですか。
野副:ニフティの件については、まあ 人物A さんのアドバイスをもらったことはあります。ただ、その 人物A さんのほうからTOBをかけるときに、相当な資金がいるということについては、その、お金の出元についてはきわめて曖昧なところでありましたんで、これについて富士通は受けることはできないということを明確に言いました。
山室:はい。
野副:そのあと、 人物A さんが確か別の ファンド名 ですか、そういったところの。
山室: ファンド名 ですかね。
野副: ファンド名 からの資金の調達をちゃんとした形でできるということを、 人名 君経由で、私が聞きました。
山室:あんまり中身に入りたくないですけど、 ファンド名 と ファンドA というのは、別なものなんですか。
野副:わかりません。まったく、そこは、存じ上げておりません。
山室:えーと、 人物A 氏に対して、経営会議、あるいは取締役会の内容、事業の状況、方向等々でいいんですが、話したことはありますか。
野副:経営会議の中身についてはありません。
山室:あるいはもうちょっと広く、こういう事業の方向にしたい、具体的にはこの会社は今M&Aをやっているとかですね、そういうことを話したことはないですか。
野副:むしろ向こうからはですね、シーメンスの問題等の、えー、質問はありました。それはあの、 人物A さんのパートナーである 人物B というのがロンドンにいますから。この 人物B から 人名 を紹介してくれないかという要請はありました。
山室: 人物A と 人物B がどういう関係か知っていますか。
野副:元の上司と部下の関係だと思いますが。
山室: 会社名 時代の。
野副:ええ。そうです。はい。
山室:ご存知なんですね。
野副:ええ、知っています。多分 人物A さんは 人物B の出先(※富士通の解釈は手先)のというか、そういった窓口として日本の中で機能しているんじゃないかと思います。だから、元々ニフティのTOBをかけるときの資金源は、たぶんあのまま行けば 人物B がどこかで、ヨーロッパで調達したんではないかというふうに、そういうことは十分考えられたと思います。
山室:私もまったくそういう風に認識している。
野副:はい、それは明確にお断りいたしました。
山室:はい。
野副:はい。
山室:じゃあ、 人物B にちょっと話題を変えると。
野副:はい。
山室:どういう人か、知ってますか。
野副:ええ。
山室: ファンドA というファンド、ヘッジファンドの代表。
野副:私には ファンドA とい名前すら思い出せないほど、 人物B とはつながりは、ビジネス上はあるとは思っておりません。