まだYouTubeを軽く見る人が知らない地殻変動 放送作家・鈴木おさむさんがズバリ分析

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放送作家の鈴木おさむ氏は、現在のメディアの多様化・細分化をどう捉えているのでしょうか(写真:YouTube『YOASOBI - 群青 / THE FIRST TAKE』より)
2010年代以降、テレビ業界は大きな転換期を迎えている。YouTubeが台頭して久しいが、Netflixやアマゾンプライム・ビデオなどのサブスクリプションサービスも着々とユーザー数を増やしており、視聴者の時間の奪い合いが発生している。
放送作家として、長年テレビ・ラジオを牽引してきた鈴木おさむ氏は、メディアの多様化・細分化をどう捉えているのだろうか。

どんどんプロ化するYouTubeの現在

漫才コンビ・キングコングの梶原雄太氏がYouTubeチャンネル『カジサックの部屋』を立ち上げた2018年を境に、芸能人の参入も増え、YouTuberの競争が激化した。プロの作家や編集チームを抱えるチャンネルもあり、全体の質もどんどん向上している。

「最近、YouTuberと話していると、『ライバルが増えて、動画の回転数が減っている』と言う人もいるんですよ。競争が激しくなっていると感じます。

これまでのYouTubeは”ながら”で観られるものでヒットしたものも多いけれど、今後はプロの手が入って作られるもので勝っていくものも増えていくと思います。大ヒットした石橋貴明さんのチャンネルは、長年テレビ番組でタッグを組んでいたプロの演出家・マッコイ斎藤さんが作っています。ああいうパターンが、今後も増えていくんじゃないでしょうか」

鈴木氏は、2019年11月に立ち上がり、アーティストの一発撮り歌唱パフォーマンスを公開しているYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」が、エンタメの流れを大きく変えたと語る。

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