東洋経済オンラインとは
ライフ

まだYouTubeを軽く見る人が知らない地殻変動 放送作家・鈴木おさむさんがズバリ分析

6分で読める
  • 小沢 あや ピース株式会社代表 編集者
2/3 PAGES
3/3 PAGES

現在はTVerの再生数やTwitterトレンド入りが重視されているというが、まだまだ一番大事なのが視聴率。テレビはスポンサー企業から収入を得ているが、クライアントにもわかりやすい視聴率という指標に沿って動かなければならない、というわけだ。

しかし、ネットへの広告出稿がどんどん増え、テレビへの出稿は縮小、結果として制作費が減少している。YouTubeも台頭し、番組制作サイドも頭を抱えるようになったのだという。

「予算縮小で、ひな壇にタレントさんをたくさん呼ぶような番組はやりにくくなったし、コンプライアンスも規制が厳しくなってきました。かつて『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)でブラックメールというドッキリ企画が大人気でしたが、今やろうとすると怒られると思いますよ。ドッキリについても、土俵が狭くなっているんです。

ただ、予算が下がったといっても、500万円以上かけてコンテンツを作るのって、ネットだと大変ですよね。良質なドキュメンタリー番組や大御所のトーク番組など、スタッフがいっぱいいるからこそできるものはあります。ドラマもそう。もちろん、作った後にNetflixやアマゾン・プライム・ビデオなどで配信されることも多いし、テレビは第1ステーションでしかないかもしれないけれど、いまだに多くの人に届くテレビの力はすごいです」

テレビ局に今必要なこと

鈴木おさむさんが今年出版した絵本『ハルカと月の王子さま』(双葉社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。

鈴木氏は「テレビ局はふんばりどころだからこそ、改めてスタッフを大切にしなければならない」とも語る。

「ここ数年くらい、テレビはネットで流行ったものをどんどん紹介するじゃないですか。まあ、それはそれでいいんですけど、ネットがメインで、テレビがサブになっちゃうんですよね。

これからのテレビは、作家性が大事だと思います。TBSテレビの藤井健太郎くんや、もう退職しちゃったけどテレビ東京の佐久間宣行さんみたいに、クセがあるものを作るのがうまい人っているんですよ。中には会社と反りが合わなくてハマらなかったパターンもあります。テレビ局は今こそ、独自のコンテンツを作れる作家を大切にしたほうがいいと思います」

(次回に続く)

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象