脳の仕組みを知れば一変!集中力を鍛えるコツ

3つの「情報処理ネットワーク」を意識する

集中力を高めるには、脳の仕組みを知るのが近道です(写真:ブルーバックイメージ/PIXTA)
「仕事中に集中力が切れてしまった」「やる気が起きない」「集中力がいったん途切れると、再び集中するのに時間がかかる」・・・・・・。そういった悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。ではどうすれば改善できるのか。「集中の仕組みを知れば、誰でも集中力を育むことができます」と、神経科学者の青砥瑞人氏は言います。その脳が集中する仕組みについて、青砥氏の新著『4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中』から一部抜粋・再編集して解説します。

脳には3つの情報処理ネットワークがある

私はよく講演やセミナーの場で、参加者の皆さんにこんな質問をしています。もしよければ、あなたもチャレンジしてください。

「自宅を出てから最寄りの駅までの道のりって、おそらく今まで何百回、何千回と歩いていますよね。その間に何本の電信柱があるか、覚えていますか?」

正確な本数が答えられる人には出会ったことがありません。ただ、毎日見ているわけですから、情報としては脳に届いているはずです。でも、覚えていない。これは注意を向けていないからです。

実は「意識して注意を向ける」「集中する」という行為には多くのエネルギーが必要で、脳を疲弊させます。私たちは無意識のうちに膨大な情報を受け取っているので、それらすべてに注意力を働かせようとしていたら、たちまちエネルギー不足になってしまうのです。

そこで、脳は省エネのために「いらないことには注意を向けない」という仕組みを築いてきました。

人間の脳には大きく分けて、3つの情報処理のネットワークがあります。

①デフォルトモード・ネットワーク……無意識に近い状態で、記憶や経験に準じてオートマチックに情報処理や指示出しをする
②セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク……自発的に意識を向けたときに活発に働く
③サリエンス・ネットワーク……①と②の対極的なネットワークの切り替え役を担う
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