過酷な中学受験を「幸せに乗り切る」親子の秘訣 難関校合格の子がやっていたPDCA生活の実際
PDCAを習慣づけるには、週単位のスケジュールシートを作って「見える化」するのがオススメです。
塾は1週間で4教科の授業が組まれ、土日に確認テストや模試などが設定されているため、PDCAサイクルも週単位で把握するといいでしょう。
シートにはまず、学校や塾の授業、テスト、習い事などすでに決まっている予定を入れ、次に日ごとに学習計画などのルーティンを記入し(P)、右の部分にやったかどうかを〇×で記入します(D)。下の欄には振り返り(C)や改善点(A)を記入します。細かく書き込む必要はありませんが、子どもと勉強内容や予定を共有することで計画的に進める目安となります。
短い勉強時間でもこんなに差がつく「振り返りスキル」
PDCAの中でとくに重要なのは勉強の進捗とテスト結果を確認するCheck(振り返り)です。よくある振り返りの失敗例は次のとおりです。
② 「どうしてできないの?」と親が問い詰める
③ 「次は気をつけよう!」と気合い入れで終わる
このうち、②の「どうして?」という言葉は相手を責めるニュアンスが強く、反発を招きます。理由を聞き出したいときは「こうなった原因は何だと思う?」などと聞くと子どもも客観的に考えやすくなります。
子どもはテストの成績が悪いと不機嫌になり、振り返りを嫌がりますが、テストは単なるクイズではなく、できていないところを見つけ出し、確認するためのもの。できなかったところを理解できるようにすることでぐんぐん学力がついていくのだと子どもに伝えましょう。
ある調査では、丸つけをした後に解き方や考え方を確かめる子どもは25%にとどまり、多くの子どもが勉強は丸をつけたら終わりと思っているという結果となりました。さらに、「成績上位・学習時間が短い」子どもの8割が、「丸つけをした後に解き方や考え方を確かめる」「何がわかっていないか確かめながら勉強する」を実践していることがわかりました。きちんと振り返りを行えば、短い勉強時間で学習効果を高めることにもつながるのです。
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