「子どもの人権」を守るためにすべき4つのこと

小さな芽の段階でセンシティブになろう

子どもたちの安全を守るため、大人たちが意識し共有すべきこと(写真:maroke/PIXTA)
この記事の画像を見る(5枚)

子どもに対する暴力や人権侵害は、いつ、どこでも起こりえます。それは「学校外の居場所」も例外ではありません。フリースクールなどの「学校外の居場所」において、大人はいかにして子どもの安心と安全を守るべきか。子どもへの暴力防止に取り組むNPO法人「CAPセンター・JAPAN」の重松和枝さんにうかがいました。

子どもの安全を守るためにどのような取り組みが必要か

当記事は不登校新聞の提供記事です

──「学校外の居場所」にとって、子どもの安全を守るために、どのような取り組みが必要なのでしょうか。

大きく4点を挙げたいと思います。1つめは「子どもの安全を守るための共通の定義・認識を持つこと」。2つめは「子どもの安全を守るための正しい知識とスキルを持つこと」。3つめは「『もしも』に備えること」。4つめは「安心・安全な関係性のモデルを作ること」です。

写真:不登校新聞

以上の4点を1つずつ、細かく見ていきたいと思います。まずは「子どもの安全を守るための共通の定義・認識を持つこと」。

とくにNPOなどの団体においては子どもの権利や安全について「組織としてどう認識するか」という点があやふやで、各スタッフがバラバラに認識していることもあるかと思います。子どもへの安全配慮が「個人の良識」に任されているわけです。そうではなく、団体としてしっかりと共通認識を持つことが必要です。

そのために、まずは「子どもの権利」という概念について団体全体でしっかりと考えることです。みなさん「子どもの権利」のために活動されていると思います。しかし、「権利」という言葉は非常に抽象的で、多くの大人が実体験を伴うかたちで学んできていないので、認識が各人でバラバラになってしまいがちなのですね。

また、大人だけが考えればいいのではありません。大人とともに、子ども自身が学んで考える機会を作る必要があると思います。子どもは子どもだけのコミュニティを作っていますから、そのコミュニティが安全な場であるためにどうすればいいか、ということを、子どもといっしょに考えていく。そうすれば、大人と子どもたちとで共通の定義や認識を持つことができ、何か問題が起きたときに、大人も子どもも「これは、おかしいよね」と気づくことができるのです。

次ページ小さな芽から気づけるように
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 世相をリアルに映し出す 流転タクシー
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナでもブームは過熱中<br>不動産投資 天国と地獄

家計のカネ余りを背景に、マンションやアパートなどへの投資熱は冷める気配がありません。しかし、不動産投資にリスクはつきもの。先行きが見通せない状況で、何が優勝劣敗を分けるのでしょうか。現場の最前線を追いました。

東洋経済education×ICT